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'''オオクチバス'''(大口バス、ノーザン・ラージマウスバス、[[学名]] {{Snamei|Micropterus salmoides}}) は、[[オオクチバス属]]に分類される[[淡水魚]]の一種。
 
[[ミシシッピ川|ミシシッピ水系]]を中心とした北アメリカ南東部に分布するが、食用や釣りの対象として世界各地に移入されている。原産地[[アメリカ合衆国]]では、[[アラバマ州]]・[[ジョージア州]]・[[ミシシッピ州]]・[[フロリダ州]]の州魚に指定されている。
== 概要 ==
本来は[[北アメリカ]]南東部の[[固有種]]だったが、[[釣り]](スポーツフィッシング)や食用の対象魚として世界各地に[[移植 (生物)|移入]]された。[[コクチバス]] {{Snamei|M. dolomieu}}、[[フロリダバス]](フロリダ・ラージマウスバス){{Snamei|M. floridanus}} などと共に、通称「[[ブラックバス]]」と呼ばれることが多い。また、単に「バス」と呼ばれることもある。日本に移入された当初はオオクチクロマスとも呼ばれたが、サケ科のマス類と混同されるためにこの呼称は現在では使用されていない。中国名で大口黒鱸と呼ばれる。
 
== 分布 名称==
;日本
[[ミシシッピ川|ミシシッピ水系]]を中心とした北アメリカ南東部に分布するが、食用や釣りの対象として世界各地に移入されている。原産地の[[アメリカ合衆国]]では、[[アラバマ州]]・[[ジョージア州]]・[[ミシシッピ州]]・[[フロリダ州]]の州魚に指定されている。
[[コクチバス]] {{Snamei|M. dolomieu}}、[[フロリダバス]](フロリダ・ラージマウスバス){{Snamei|M. floridanus}} などと共に、通称「[[ブラックバス]]」と呼ばれることが多い。略して単に「バス」と呼ばれることもある。
 
一方移入当初、商業漁獲対象魚としての観点からオオクチクロマスとも呼ばれたが、サケ科のマス類と混同されるためにこの呼称は現在では使用されていない。
== 特徴 ==
成魚は全長30-50cmに達するが、最大で[[ジョージア州]]の[[ジョージ・ペリー]]氏が釣り上げた全長97.0cm・体重10.09kg・年齢23歳の記録がある。
日本でも[[琵琶湖]]で[[栗田学]]氏によって全長73.5cm、体重10.12kgの世界記録タイ(IGFAオールタックル世界記録では体重で大きさが決まるため)が[[ブルーギル]]を餌にして捕獲されている。口が目の後ろまで裂ける点でコクチバスと区別できる。
 
;アメリカ/カナダ
湖、沼などの止水環境や流れの緩い河川に生息するが、[[汽水域]]でもしばしば漁獲される。食性は[[肉食性]]で、[[水生昆虫]]・[[魚類]]・[[甲殻類]]などを捕食する。自分の体長の半分程度の大きさの魚まで捕食し、[[カエル]]や[[ネズミ]]、小型の[[鳥類]]まで丸飲みにする。春から秋には岸近くで活発に活動するが、冬は深みに移り物陰に群れを成して越冬する。
標準英名で呼ばれる他、釣魚としては背面の色彩に着目してコクチバスと区別したGreen backという呼び名がある。また食用魚としてGreen bassという名で流通もしている。
 
;中国
繁殖は水温15℃の条件が必要である。この水温は、北アメリカの生息地では北部で5-6月、南部で12-5月である。日本では6月を盛期に5-7月である。また、多くの[[動物]]に見られるように、産卵は満月か新月の日に行われるのが一般的である。オスは砂地に直径50cmほどの浅いすり鉢状の巣を作り、メスを呼びこんで産卵させる。複数のメスを呼びこんで産卵するため、巣の卵数は1万粒に達することもある。卵は10日ほどで孵化する。産卵後もオスは巣に残り、卵を狙う敵を追い払うなどして保護する。孵化した仔魚は全長2-3cmになるまでオスの保護下で群れを成して生活する。稚魚がある程度の大きさになると、オスは稚魚を食べることで巣からの自立を促す、この過程で卵から孵った幼魚の半分以上が淘汰されるという。成熟齢は2年から5年といわれ、一般には23cm前後で成熟する。
大口黒鱸と呼ばれる。
 
== 概要形態 ==
成魚は全長30-50cmに達するが、最大で[[ジョージア州]]の[[ジョージ・ペリー]]氏が釣り上げた全長97.0cm・体重10.09kg・年齢23歳の記録がある。日本でも[[琵琶湖]]で[[栗田学]]氏によって全長73.5cm、体重10.12kgの世界記録タイ(IGFAオールタックル世界記録では体重で大きさが決まるため)が[[ブルーギル]]を餌にして捕獲されている。
 
体型は側偏した紡錘形で、成長し亜成魚以降になると頭部後方〜背鰭前方で背面が山なりに盛り上がる。上顎よりも下顎が前方に突き出る。名前の通り口が相対的に大きく、口角が眼の後端に達する点でコクチバスと区別できる。
 
背鰭は前後で第1、第2背鰭に分かれ、第1背鰭のほうが小さい。
 
背面側の体色は緑がかった褐色、腹面側は白っぽい。体側中央をやや太くいびつな帯が1条走る。尾びれの後縁には黒い縁取りがある。ただこれらは個体や環境により不明瞭な場合も少なくない。
 
==生態==
本来は[[北アメリカ]]南東部の[[固有種]]である。しかし、[[釣り]](スポーツフィッシング)や食用の対象魚として世界各地に[[移植 (生物)|移入]]されたため、分布域の人為的拡大が著しい。[[ミシシッピ川|ミシシッピ水系]]を中心とした北アメリカ南東部に分布するが、食用や釣りの対象として世界各地に移入されている。
 
湖、沼などの止水環境や流れの緩い河川に生息するが、[[汽水域]]でもしばしば漁獲される。天敵から身を隠したり獲物を待ち伏せするため、障害物の多い場所を好む。一方、回遊して餌を探す場合もあり、特に幼魚〜亜成魚はしばしば群を作り隊列を組んで回遊行動をおこなうことがある。
 
湖、沼などの止水環境や流れの緩い河川に生息するが、[[汽水域]]でもしばしば漁獲される。食性は[[肉食性]]で、[[水生昆虫]]・[[魚類]]・[[甲殻類]]などを捕食する。自分の体長の半分程度の大きさの魚まで捕食し、[[カエル]]や[[ネズミ]]、小型の[[鳥類]]まで丸飲みにする。春から秋には岸近くで活発に活動するが、冬は深みに移り物陰に群れを成して越冬する。
 
春から秋には岸近くで活発に活動するが、冬は深みに移り物陰に群れを成して越冬する。
 
繁殖は水温15℃の条件が必要である。この水温は、北アメリカの生息地では北部で5-6月、南部で12-5月である。日本では6月を盛期に5-7月である。また、多くの[[動物]]に見られるように、産卵は満月か新月の日に行われるのが一般的である。オスは砂地に直径50cmほどの浅いすり鉢状の巣を作り、メスを呼びこんで産卵させる。複数のメスを呼びこんで産卵するため、巣の卵数は1万粒に達することもある。卵は10日ほどで孵化する。産卵後もオスは巣に残り、卵を狙う敵を追い払うなどして保護する。孵化した仔魚は全長2-3cmになるまでオスの保護下で群れを成して生活する。稚魚がある程度の大きさになると、オスは稚魚を食べることで巣からの自立を促す、この過程で卵から孵った幼魚の半分以上が淘汰されるという。成熟齢は2年から5年といわれ、一般には23cm前後で成熟する
 
成熟齢は2年から5年といわれ、一般には23cm前後で成熟する。寿命は一部に10年を超える個体もみられるが、多くは8年程度とされている。
 
=== 日本産ブラックバスの遺伝的知見 ===
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