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男性の陽性反応(出典が不適切とお考えであれば除去してください)、 {{出典の明記}}
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{{出典の明記|date=2014年10月17日 (金) 01:44 (UTC)}}
[[Image:Test de grossesse ouvert.jpg|thumb|right|250px|一般的な市販の妊娠検査薬の外見]]
'''妊娠検査薬'''(にんしんけんさやく)とは、[[妊娠]]の有無を判定する目的で、尿中のhCG([[hCGヒト絨毛性ゴナドトロピン]]に対する反応を調べる試薬である。
 
== 原理 ==
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== 精度 ==
妊娠検査薬のhCG検出感度は[[閾値]]20~100mIU20 - 100mIU/mLほどであり、日本で主に市販されている製品は50mIU/mL、早期検査薬として提供されている物は25mIU/mLを検出基準値としている。適切な時期に正しい操作方法で検査すれば判定結果は99%以上の正確性を有するが、後述のとおり種々の原因での誤判定も起こり得るため、妊娠の有無の確定には他の方法も含めた総合的な検査を要する。
 
病院で妊娠判定のために行われる[[尿検査]]も、形状は異なるが、市販品としくみは同様である。病院によって、早い時期に検出できることを重視して感度25mIU/mLのものを使用している場合と、他物質の誤反応による擬陽性を避けて確実に妊娠を見極めるために50mIU/mLレベルのものを使用している場合とがある。
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==== 擬陽性が出るケース ====
*不妊治療でhCG製剤の投与を受けた
::5000単位の投与で7~107日から10日後くらいまでは、体内に残存するhCG製剤に反応して陽性を示す可能性がある。
*[[絨毛癌]]・[[精巣腫瘍|精巣癌]]など、hCG産生腫瘍がある
::妊娠と同様にhCGが分泌される腫瘍がある。男性に対して妊娠検査薬を使用して陽性を示した場合、精巣癌の可能性がある<ref>[http://www.narinari.com/Nd/20121119554.html “男が妊娠陽性(笑)”が一転、ネットユーザーの指摘でがん発見。] - [[Narinari.com|ナリナリドットコム]]、2012年11月9日</ref>。
*流産や中絶から間もない時期
::直近まで妊娠していた場合は、経過日数が浅いと、まだhCGが非妊娠レベルまで低下しておらず陽性を示すことがある。
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== 化学的流産(Chemical abortion) ==
妊娠検査薬が一般に広く普及してくると、ごく初期のうちに妊娠を察知できるようになった。そして、超音波診断で胎嚢の存在が確認できるなど臨床上の妊娠の所見がはっきりしてくるよりも前に、生化学的な手法のみから妊娠が判明していた段階で流産が起こる事例も散見されるようになった。このような流産を[[流産#種類|化学的流産(Chemical abortion)]]という。流産と名は付くが、妊娠を意識して早い時期にhCGの検査をしていなければ、通常の月経としてしか認識されないまま日常的に起こっているケースも多く、妊娠回数や流産回数には含めない([[流産#臨床像|習慣性流産]]の対象とならない)。ヒトでは他の動物よりも妊娠成功率が低く、受精卵の不着床(=妊娠不成立)とともに、着床(=妊娠成立)直後~妊娠に気付く前後の超早期流産も自然淘汰としてかなりの割合で発生している。
 
== 脚注 ==
<references />
 
== 関連項目 ==
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**[[想像妊娠]]
*[[着床]]
**[[ヒト絨毛性ゴナドトロピン|hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)]]
*[[絨毛癌]]