「市街戦」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Dexbot (会話 | 投稿記録)
m Removing Link GA template (handled by wikidata)
編集の要約なし
4行目:
 
== 概要 ==
市街戦とは都市部において行われる[[戦闘]]である。市街地は建造物やバリケードが障害になって[[装甲戦闘車両]]が侵入しづらく、自ずと[[歩兵]]の重要性が増す。障害物の多い市街地では、射線や視線が通りにくく、ともすれば出会い頭に[[近接戦闘]]が頻発する。言い換えれば、待ち伏せを仕掛けやすく、装甲戦闘車両への肉薄攻撃も容易になる。歩兵は豊富な遮蔽物に身を隠すことで脆弱性が補われ、野戦より有利に戦うことができるとされる。
 
建造物に立て篭もった敵には砲爆撃が通用しにくいため、大火力で建造物ごと破壊するか、歩兵の近接戦闘で掃討していく必要がある。かつては重砲で地区ごと破壊するようなことも行われていたが、民間人や無関係の施設への被害が大きい。そのため現代では精密誘導兵器を用いて攻撃対象を極限する。
[[戦争]]の勝敗が主要都市の制圧にかかっていることは歴史的に見ても多い。[[第二次世界大戦]]においては[[スターリングラード攻防戦]]や[[ベルリンの戦い|ベルリン攻防戦]]、また現代においても、[[朝鮮戦争]]の[[ソウル会戦 (第一次)|ソウル会戦]]、[[ベトナム戦争]]の[[テト攻勢]]、[[第四次中東戦争]]の[[スエズの戦い]]、[[ソマリア内戦]]における[[モガディシュの戦闘]]など多くの市街戦が行われてきた。ブラジルの[[リオ・デ・ジャネイロ]]では[[ファヴェーラ]](スラム)を根城とする麻薬ギャング組織を撲滅するためにリオ・デ・ジャネイロ州軍警察所属の特殊警察作戦部隊[[特殊警察作戦大隊 (ブラジル)|BOPE]]がスラムでの市街地戦を現在も経験している。
 
近年世界各地で[[都市]]がますます進んでいるためや非正規戦の増加より市街より発生しやすい戦闘の一形態となりつつあり、世界各国で[[作戦]]・[[戦術]]研究が進んでいるが、市街地戦闘は通信による指揮統制を困難にし、中隊以上では効果的な戦力発揮(総合戦闘力の発揮)ができないとして、一般的にはやむを得ない場合を除いて、市街地戦闘は避けるべきとされている。一般的に防御側に有利な戦闘形態であるとされるが、撤退戦における市街地への進入は絶対に避けるべき事項とされている。
 
 
== 特徴 ==
77 ⟶ 78行目:
== 関連項目 ==
* [[戦闘]]
* [[CQM]]
* [[CQC]]
* [[CQB]]
* [[低強度紛争]](LIC)
 
== 外部リンク ==