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===血清学的検査===
血清を用いて行う検査は、血液を遠心分離して残った血漿や血清を検体とした[[血液検査|血液生化学検査]]があり、内臓、特に肝臓や腎臓の機能の検査に用いられる<ref>家庭医学大事典、2092頁。</ref>また、抗体の有無を調べるためにも用いられ、これを[[血清学]]的検査という。血清学的検査の対象となる検査は次のとおりである。
; 感染症検査 ([[ウイルスマーカー]])
: [[B型肝炎|HBs抗原]]、[[B型肝炎|HBs抗体]](いずれも[[B型肝炎]][[ウイルス]])、[[HCV抗体]]([[C型肝炎]]ウイルス)、[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]抗体、[[成人T細胞白血病|ATL]]など。
; [[腫瘍マーカー]]検査
: [[α-フェトプロテイン|AFP]]([[肝細胞癌]]のマーカー)、[[癌胎児性抗原|CEA]]、[[CA19-9]]([[膵癌]]のマーカー)、[[前立腺特異抗原|PSA]]など
; 内分泌・甲状腺検査
: [[甲状腺刺激ホルモンTSH|甲状腺ホルモン]]、FT3(遊離トリニヨードサイロニン)、FT4(遊離[[サイロキシン]])など。
; その他
: [[梅毒]]検査、[[マイコプラズマ]]抗体検査寒冷凝集反応検査{{Refnest|group="注釈"|寒冷凝集素価の測定のこと。寒冷凝集素はヒトの血清中にあって、4度前後で自己の赤血球かO型の赤血球を凝集させるもので、[[マイコプラズマ肺炎]]を発症すると2週間前後でこの寒冷凝集素の値が高くなり、6週間ほどで低下する。測定の際には発病後1週目と3ないし4週目それぞれの血清を用いて、その差が4倍以上あればこの病気が疑われる。}}。
また[[血液型]]検査、[[RA|関節リウマチ]]反応(リウマチ)、[[C反応性蛋白|CRP]](C反応性タンパク)、ASO([[レンサ球菌]]感染)などの検査に血清が使われる。
<ref>家庭医学大事典、2101-2103頁。</ref>