「ブラック・ジャック」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
20行目:
 
== 概要 ==
無免許ながらではあるものの、神業ともいえるテクニックにより世界中に名を知られている、天才外科医[[ブラック・ジャック (架空の人物)|ブラック・ジャック]]を主人公の医療漫画。に、「医療と生命」をテーマにそれぞれ据えていた医療漫画である。「漫画家生活30周年記念作品」「手塚治虫ワンマン劇場」という煽りで、手塚治虫の[[スター・システム (小説・アニメ・漫画)|スター・システム]]によるオールスター出演がウリの作品であり、短期間で終了する予定だった(後述)が、定期不定期わせて10年近く続く長期連載作となり、単行本の発行部数は手塚の他作品を大きく引き離す、まさに代表作となった。
 
読み切り連載形式になったのは、編集長の[[壁村耐三]]の編集方針であり、当時の『週刊少年チャンピオン』の連載作品すべてに適用されていた<ref>「週刊少年チャンピオン突然の黄金期! 元編集長壁村耐三氏インタビュー」『[[別冊宝島]]288 70年代マンガ大百科 こんな名作・快作・珍作があったのか!』宝島社、1996年、p1246</ref>が、読み切りでないと手塚が流す回をやるためことから、それを防ぐためという話もあった<ref>武居俊樹『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』[[文藝春秋]]、2005年、p223 - p224</ref>。
 
『[[週刊少年マガジン]]』で連載した『[[三つ目がとおる]]』とともに、手塚治虫の少年漫画における1970年代の最大にして、少年漫画家としては最後のヒット作である<ref>呉智英「『ブラック・ジャック』科学もヒューマニズムも信じない神の眼差し」『[[朝日ジャーナル]]臨時増刊 手塚治虫の世界』朝日新聞社、1989年</ref>。また、この作品によって現代まで続く「医療マンガ」のジャンルが形成されるきっかけになった金字塔でもある<ref>夏目房之介「不死鳥のごとく復活した手塚治虫ー」『別冊宝島288 70年代マンガ大百科 こんな名作・快作・珍作があったのか!』宝島社、1996年、p74 - p76</ref>。
 
== 連載の推移 ==