「ジェームズ・M・ブキャナン」の版間の差分

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*[[ゴードン・タロック]]との共著『公共選択の理論-合意の経済論理』は、公共選択論の嚆矢として、またこれを学ぶ者の基礎文献として知られ、タロックとともに[[政治経済学]]に新しい研究領域を切り開いた。
*リチャード・E・ワーグナーとの共著、『赤字財政の政治経済学― ケインズの政治的遺産(''Democracy in Deficit: The Political Legacy of Lord Keynes'')』などにおいて、現代の「民主主義」における政治過程では、政府・政治家は、つねに[[公共事業]]など人気取りのばらまき政策に走りがちであり、一方、選挙民大衆もその税負担を明確に意識することがないため、ケインズ的財政政策が、もっぱら財政の悪化という帰結に至ることを説いた。彼の理論は、経済学界のみならず世論や政治にも大きな影響をもたらした。
 
== 評価 ==
ブキャナンについては、[[ノーベル賞]]が発表されるまでは、多くの経済学者は愚痴っぽい変人と評していた<ref>トーマス・カリアー 『ノーベル経済学賞の40年〈上〉-20世紀経済思想史入門』 筑摩書房〈筑摩選書〉、2012年、70頁。</ref>。ノーベル賞は、ブキャナンを日陰から引きずり出し、主流派経済学の中で日の当たる場所を新たに確保した<ref>トーマス・カリアー 『ノーベル経済学賞の40年〈上〉-20世紀経済思想史入門』 筑摩書房〈筑摩選書〉、2012年、71頁。</ref>。
 
経済学者の[[石弘光]]は「ブキャナンのノーベル経済学賞受賞は、正統派経済学から見て異端とされていた好況選択論に、学問上の市民権を与えるものであった」と述べている<ref>日本経済新聞社編著 『現代経済学の巨人たち-20世紀の人・時代・思想』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2001年、202頁。</ref>。
 
== 主な著書 ==