「ミトコンドリア・イブ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
KeitaroBB (会話 | 投稿記録)
38行目:
また、ミトコンドリア・イブの存在は、単為生殖的に遺伝する性質に由来するものであるため、人類の人口の変動と直接関係するものでもない。
 
ミトコンドリアイブは特定の女性を指すのではなく時代によって変動する。もしも仮に5万年前の人類のミトコンドリアDNAサンプルを得たならば、そこから遡ったミトコンドリア・イブは、現代人にとってのミトコンドリア・イブよりも古い時代のひとりの女性を指し示すであろう。同様に、現代に生きている女性のうちの誰かが数十万年後のミトコンドリア・イブとなる可能性もある。ミトコンドリア・イブ自身は、女系を通してたくさんの子孫に恵まれたという以外、何も特別な点はない
 
ミトコンドリア・イブ自身は、女系を通してたくさんの子孫に恵まれたという以外、何も特別な点はない。男系、女系を織り交ぜて通じてたくさんの子孫に恵まれた者であれば、他にも存在するであろう。その追跡・証明が現代科学では不可能なだけである。
 
だとしたら、ミトコンドリア・イブ説にはどういう意味があるというのだろうか。実を言うと、「たった一人の女性から全人類が生まれた」という根本的誤解に勝るようなインパクトのある意味はない。「全人類はある女性の血が共通して混じっている」ということは言えるが、それ自体不思議なことではない。