「VF-19 エクスカリバー」の版間の差分

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また、VF-22と共に[[OTM#ピンポイントバリア(PPB)|ピンポイントバリア]](PPB)システムと第三世代型[[OTM#アクティブステルス|アクティブステルス]]システムを搭載した初のVFであり<ref>'''アクティブステルス'''については『マクロス プラス』制作当時は初搭載されたという設定だった。後に『マクロス ゼロ』でVF-0とSV-51がアクティブステルスを搭載しているという設定が作られたため、第三世代型のシステムを初搭載したという設定に改められた。</ref>、防御力や隠密性にも優れている。従来は格闘戦(≒殴り合い)になった場合にマニピュレーターを破壊する可能性が常に付きまとっていたが、その可能性はPPBシステムによって大幅に低下、破壊力も向上し「ピンポイントバリアパンチ」と呼ばれるようになった。エンジン出力の70パーセントを必要とするためバトロイド形態でしか使用できないという制約があるものの、従来VFの構造的問題であった陸戦格闘時の装甲の脆弱性の解決と有り余る高出力の活用が、運用上の制限が多い[[VF-1 バルキリー#追加・拡張装備|プロテクター・ウェポンシステム]]に頼ることなく実現されたとして問題にはならなかった。
 
最大の特徴は[[VF-9 カットラス]]以来の[[前進翼]]の採用であり、大[[迎角]]飛行での[[空気力学|空力]]特性に優れている。この主翼は通常の[[可変翼]]としての機能も有しており、最大戦速時に完全に折り畳むことも可能である。また一部の型式を除き[[エンテ型飛行機|カナード]]翼も装備している。ほかにも、機首周りの菱形のスリットに収められたVFC<ref>'''Vortex Flow Controller'''('''渦流制御器''')とは、機体表面に微量のガスを噴射して気流に渦を発生させ、負圧により機首の動きを制御する装置(野球の[[球種 (野球)|変化球]]をイメージされたし)。これを用いると尾翼がほとんど不要となり、大迎角飛行でも機敏な姿勢制御が行える。</ref>や肩部のアクティブ空力制御装置など、大気圏内での空力運動性能を極限まで追求した設計がなされている。こうした優れた運動性能を最大限に生かすため、バトロイド形態での外景表示スクリーンの広面積化に加え、ファイター / ガウォーク形態においてもキャノピー視界以外の範囲をカバーする外景スクリーンとして機能し、パイロットの視認性を高めている。
 
可変構造は頭部・腕部の接続されたバトロイド形態の上半身が機体後方から前方へ覆い被さる様に移動する斬新な方式が採られている。これにより変形所要時間が20パーセント短縮されただけでなく、VF-1 バルキリーやVF-11のバトロイド形態では胸部前面にあるコクピットが本機では背中側に配置され、パイロットの生存性が向上した。ほかにも、従来機では背中に配置されていた主翼が本機では腰部に刀の鞘のように位置する。この主翼の根元にマウラーREB-23半固定レーザー機銃×2が装備されており、デッドウェイト対策になっている。またこの(VF-19Aの)バトロイド形態時に腰にある主翼は『[[マクロス VF-X2]]』で急降下ダイビング中に腰の翼を横に開きパラシュートのように空気抵抗を担う存在になる。
 
YF-19と初期生産型のVF-19A以外は、足首周りの装甲がVF-17に似た「ズボンの折り返し」のような形状に変化している。この形状はVFCや[[エンテ型飛行機|カナード翼]]のような機能を果たしており、安定性や操縦性を高めている。
 
=== 開発・改良 ===