「正義は勝つ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Dy0524 (会話 | 投稿記録)
編集者によるドラマ評めいた箇所を除去
2行目:
『'''正義は勝つ'''』(せいぎはかつ)は、[[1995年]][[10月18日]]から[[12月20日]]にかけて[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列で放映された連続[[テレビドラマ]]。放送時間は、毎週[[水曜日|水曜]]21:00~21:54([[日本標準時|JST]])。全10話。
 
==概==
主人公、高岡淳平は大手法律事務所のセントラル・ロー・オフィスに勤める弁護士で、所長を初めとしたパートナー達や[[クライアント]]である大手企業からの信頼も厚く、デビュー戦以来25連勝の凄腕である。新米弁護士・姫野京子は彼に出会い、弁護士としての目標と憧れるが、淳平の手段を選ばないやり方に失望する。しかし、自らの利害で行動する淳平に結果的に助けられ、淳平は京子との交流を深める。
 
大手法律事務所に務める敏腕[[弁護士]]が新米弁護士との出会いを経て、自分の父を死に追いやった巨大な陰謀と戦うシリアスな社会派ドラマ。
 
「[[振り返れば奴がいる]]」で金に汚いニヒルな悪徳医師を、「[[お金がない!]]」で貧乏に負けず逞しく生きる青年をコミカルに熱演した[[織田裕二]]が主演。このドラマの後、「[[踊る大捜査線]]」で陽気でお調子者の主人公・[[青島俊作]]を演じ不動の人気を獲得した織田だが、本作は「振り返れば-」や後年の「[[外交官・黒田康作]]」シリーズに通じる一筋縄ではいかない陰のあるキャラクターを演じている。案件に応じて“悪”にも“善”にもなる難しい役所だが、終始ブレないことで説得力を持たせている。
 
初のヒロイン役となった[[鶴田真由]]、親友役の[[段田安則]]をはじめ、[[室井滋]]、[[谷啓]]など脇役陣も[[TVドラマ]]や[[邦画]]で息の長い活躍を見せる実力派揃い。また、ゲストとして[[余貴美子]]も出演している。(第5話)
 
脚本面では[[ステレオタイプ]]な社会的弱者(女性や[[零細企業]]など)と強者(大企業、病院など)の安易な力関係や勧善懲悪を否定。法廷に欲特や思惑を持ち込み、時に保身や利権のため嘘をつく「弱い人間たち」がキーマンとなることで「人が人を裁くことの難しさ」や「真実の持つ残酷さ」を表現している。前半はミステリアスな淳平が依頼人や京子、石田のために不利な状況を覆し、依頼人に有利な形で裁判を決着させる様を描き、淳平の過去が明らかにされた後半では父の死を巡る巨大な陰謀との壮絶な戦いを描いている。
 
随所で[[トレンディードラマ]]仕立ての軽めの演出もされているが、全体的にはシリアスで重い。難解な[[法律用語]]が詳細な説明なしに飛び交い、一般人には判りづらい[[民事裁判]]の展開をリアルなタッチで描いている。
 
また、各話のラストシーンから織田が歌うエンディングが流れ出すスタイルは前作「お金がない!」から継承され、次作「踊る大捜査線」へと繋がっている。
 
==あらすじ==
26 ⟶ 18行目:
パートナーとなった淳平に海外で変死した商社マンの[[過労死]]認定という案件が舞い込む。大内の差し金で商社側の代理人となった淳平はその案件の背後に巨大な陰謀の影を発見する。その頃、京子は塚田と謙次郎、大内が旧知の仲であったことを知る。謙次郎の親友だった塚田は友の無罪を立証すべく裁判を戦うが、無罪を証明する決定的証拠を紛失してしまい敗訴した苦い過去を抱えていた。謙次郎を陥れた相手こそは淳平が弁護する巨大商社ビッグストーンインターナショナルの前身・黒菱商事だった。石田は堪らず、遺恨を乗り越えて淳平にその事実を伝える。一方、[[顧問弁護士]]を差し置き淳平が代理人に指名された経緯を疑っていた戸川は事務所の帳簿が改竄されている事実を知るが、大内の陰謀により逆らうことが出来なくなってしまう。
 
そうしていくなかで淳平は父の死の真相に迫ってゆく。だが、その先には過酷な運命が待ち受けているのだった・・・
 
==登場人物==