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差分

 
== 真正細菌鞭毛 ==
[[大腸菌]]をはじめとする[[バクテリア]]表面にみられる。直径20ナノメートル、長さ約十マイクロメートルのねじれた繊維。暗視野顕微鏡などの[[光学顕微鏡]]で観察することができる。[[フラジェリン]]という[[タンパク質]]が[[重合]]して伸びた繊維からなる。真核生物の鞭毛と異なり、この繊維自体に運動能力はない。それぞれの繊維の付け根には回転モーターがあり、細胞内外の[[イオン]]の透過に共役した電気化学的ポテンシャルを運動エネルギーに変換することで回転する。そのためこのモーターの回転にはATPは必要ない。このモーターの機構は[[電子伝達系]]によって駆動する[[ATPase]]と共通する部分が多い。フラジェリンのらせん状の繊維がこのモーターで回転すると、こうした微小な世界では[[レイノルズ数]]が小さく水の[[粘性]]が高くなっているため、いわば粘っこい水の中に[[コルクスクリュー|コルク抜き]]をねじ込むような形になり、細胞は高速で前進する。
 
真正細菌鞭毛は、真核生物鞭毛と区別するために慣用的に「べん毛」と書かれることもある。
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