「偵察機」の版間の差分

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第二次大戦中に発明された[[レーダー]]は戦後普及し、冷戦に突入すると大規模で高度な早期警戒防空システムが完成しはじめる。これにより偵察機の運用が非常に困難になったが、新機種の開発は引き続き行われた。やはり戦闘機・[[戦闘爆撃機]]・爆撃機などを偵察機仕様に改造・転用することが一般的であったが、アメリカでは[[U-2_(航空機)|U-2]]・[[A-12 (偵察機)|A-12]]・[[SR-71 (航空機)|SR-71]]と専任機を開発し、これらは旧日本陸軍の司令部偵察機とコンセプトが類似する機体で、戦略偵察に用いられた。戦時の偵察機としては[[ベトナム戦争]]でアメリカ空軍の主力偵察機となった[[F-101 (戦闘機)|RF-101]]が有名であるが、強行偵察という任務の過酷さゆえに損耗が激しかった。旧ソ連のMiG-25の偵察機型も、中東の友好国に供与され、イスラエルなど敵対国に脅威視された。
 
やがて偵察衛星が開発され、徐々に偵察機の任務を置き換えていったものの、そのセンサー技術は既存の偵察機用の機材にもフィードバックされ、上述の通り[[21世紀]]初頭現在も偵察機は主要な軍用機として世界各国で広く運用されている。アメリカではA-12、SR-71は退役したものの、[[U-2 (航空機)|U-2]]はまだ現役である。また[[RQ-4 グローバルホーク|RQ-4]]を始めとする高高度無人偵察機や[[RQ-11 レイヴン|RQ-11]]のような小型偵察機は、その機動性と運用コストの低さから、偵察衛星を補完する形でその有用性を高めている。
 
== 脚注 ==