「フィクサー (2007年の映画)」の版間の差分

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『'''フィクサー'''』(原題:''[[:en:Michael Clayton|Michael Clayton]]'')は、[[2007年の映画|2007年]]公開の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。大手弁護士事務所に勤める[[フィクサー]]が主人公の[[サスペンス映画]]。[[ジョージ・クルーニー]]主演。監督・脚本を[[トニー・ギルロイ]]が行い、彼の初監督作品。[[第80回アカデミー賞]]もある[[アカデミー作品賞|作品賞]]を含む7部門にノミネート。[[ティルダ・スウィントン]]が[[アカデミー助演女優賞|助演女優賞]]を受賞
 
[[第80回アカデミー賞]]で[[アカデミー作品賞|作品賞]]を含む7部門にノミネート。[[ティルダ・スウィントン]]が[[アカデミー助演女優賞|助演女優賞]]を受賞。
 
== ストーリー ==
6年間争われた農薬関連[[コングロマリット|企業]]"U・ノース(United Northfield)"への30億ドルの損害賠償を巡る[[:en:Class action|集団訴訟]]は突如、和解を迎えた。
NYの大手弁護士事務所の[[フィクサー]](揉み消し屋)であるマイケル・クレイトンは自らの仕事に嫌気が差していた。そのためにフィクサーの仕事から足を洗おうと考え兼業していた料理屋は失敗し、多額の負債を抱えて金銭問題に追われていた。
 
その頃、マイケルが勤める弁護士事務所は、農薬関連の大企業U・ノース社側の弁護士として大規模集団訴訟を抱えていた。訴訟が大詰めを迎えていたさなか、主任弁護士で、事務所一の敏腕弁護士でもあるアーサー・イーデンスが全裸になると言う奇行に走る。NYからマイケルがすぐに派遣され、友人でもあるアーサーの起こした件の対応に走らされる。アーサーは自分は正気だと言うが当然誰にも信用してもらえず、鬱病の再発だと考えたマイケルはひとまずホテルに軟禁する。しかし、アーサーは行方をくらましてしまう。マイケルはアーサーの問題と金の問題で翻弄されることになる。
 
実は一連のできごとは、アーサーが良心から依頼人のU・ノース社を裏切ろうと考えたものだった。アーサーは予てより手に入れていた訴訟を全てひっくり返す機密文書で原告の勝利を確信していた。機密書類の存在に気付いたU・ノース社の法務部本部長カレン・クラウダーは、秘密裏にアーサーを監視させる。そして、弁護士事務所の対応も信用できなくなった彼女は雇った男たちを使ってアーサーを自殺に見せかけて殺すと、機密文書を手に入れたマイケルをも殺そうとする。しかし、マイケルは運良く難を逃れ、所持品を残して自分が死んだように見せかける。
 
その4日前、U・ノース弁護団の主任弁護士アーサー・イーデンス(トム・ウィルキンソン)が、[[ミルウォーキー]]での"[[:en:Deposition|証言録取(Deposition)]]"の席で全裸になり逮捕された。同僚の弁護士マイケル・R・クレイトン(ジョージ・クルーニー)はミルウォーキーに向かい、拘留中のアーサーを引き取る。アーサーは[[躁鬱病]]患者で、抗鬱剤の服用を怠っていたが、一方でU・ノース社の弁護について良心の呵責に苛まれていた。同社の販売した[[農薬]]"カルシテート(Culcitate)"の[[:en:carcinogen|発がん性]]について、彼は重要な情報を握っていた。
U・ノース社と原告との間の和解が進む中、カレンの前にマイケルが現れ、機密文書と引き換えに大金を要求すると、カレンはその提案を受けると返答する。しかし、これはマイケルが弟の刑事ジーンと組んで仕掛けた罠だったのだ。カレンらは待機していた警察に逮捕される。
 
== キャスト ==
* マイケル・R・クレイトン - [[ジョージ・クルーニー]](日本語吹替:[[小山力也]]): アメリカ最大の法律事務所"Kenner, Bach, and Ledeen"の弁護士。59年にNYの聖ヨセフ病院で生まれ、77年[[オレンジ郡 (ニューヨーク州)|オレンジ郡]]のワシントンビル中央高校を卒業。80年[[セント・ジョーンズ大学]]、82年[[フォーダム大学|フォーダム法科大]]を卒業。82年~86年まで[[クイーンズ]]で地方検事補。86年にマンハッタン・クイーンズ[[:en:Organization_of_the_New_York_City_Police_Department|組織犯罪対策部隊(Organized Crime Task Force)]]に所属。90年から現職。
* マイケル・クレイトン - [[ジョージ・クルーニー]](日本語吹替:[[小山力也]]): 大手弁護士事務所のフィクサー。
* アーサー・イーデンス - [[トム・ウィルキンソン]](日本語吹替:[[菅生隆之]]): 躁鬱病同事務所でU・ノース社訴訟担当弁護士。マイケルの同僚であり
* カレン・クラウダー - [[ティルダ・スウィントン]](日本語吹替:[[日野由利加]]): U・ノース社の法務部本部長[[:en:General counsel|ゼネラル・カウンセル]]([[インハウスローヤー]])
* マーティ・バック - [[シドニー・ポラック]](日本語吹替:[[塚田正昭]]): マイケル法律事務所"Kenner, Bach, and Ledeen"上司代表
* バリー・グリッソム - マイケル・オキーフ(日本語吹替:[[魚建]]): マイケルの同僚。
* ドン・ジェフリーズ - ケン・ハワード: U・ノース社の役員[[CEO]]
* ミスター・グリーア - [[デニス・オヘア]]: 事務所のクライアント。ひき逃げ事件を起こす。
* ジーン・クレイトン - ショーン・カレン: マイケルの弟。刑事。
* アナ - メリット・ウェヴァー: 集団訴訟の原告の1人。
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* ミスター・イケル - テリー・セルピコ(日本語吹替:[[世古陽丸]]): U・ノース社が雇った男。
* ゲイブ・ゼイベル - ビル・レイモンド(日本語吹替:[[伊井篤史]])
* ミスター・グリーア - [[デニス・オヘア]]: [[ウエストチェスター]]の富豪で、事務所のクライアント。ひき逃げ事件を起こす。
 
== スタッフ ==
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* [[バンクーバー映画協会賞]]:助演女優賞
* [[映画館大賞]]「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第81位
 
== 関連項目 ==
*[[フィクサー]]
*[[:en:Immigration and Naturalization Service|INS(Immigration and Naturalization Service)/移民局]]
*[[:en:Department of Motor Vehicles|DMV]]
*[[:en:Endangerment|無謀な危険行為(Reckless endangerment)]]
*[[除草剤]]
*[[発がん性]]
 
== 参考文献 ==