「低気圧」の版間の差分

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== 爆弾低気圧 ==
'''爆弾低気圧''' ("bomb" cyclone<ref>[http://www.usatoday.com/weather/tg/wnoreast/wbombs.htm Bomb cyclones ravage northwestern Atlantic] Jack Williams、USATODAY、[[2005年]][[5月20日]]。</ref><ref>[http://amsglossary.allenpress.com/glossary/search?id=bomb1 bomb] Glossary of Meteorology、アメリカ気象学会、[[2012年]][[4月22日]]閲覧。</ref>) とは、急速に発達し、熱帯低気圧(台風)並みの暴風雨をもたらす温帯低気圧を指す俗語。[[1980年]]に[[マサチューセッツ工科大学|MIT]]の気象学者フレデリック・サンダース (Frederick Sanders) らが提唱<ref>{{Cite journal|authors=Sanders, F. and Gyakum, J. R.|year=1980|title=Synoptic-Dynamic Climatology of the "Bomb"|journal=Monthly Weather Review|volume=108|issue=10|pages=1589-1606|doi=10.1175/1520-0493(1980)108<1589:SDCOT>2.0.CO;2}}</ref>して以降、様々な気象学者がその定義や解析を試みているが、「12時間以上<ref>主に12時間や24時間が用いられる。</ref>にわたって中心気圧が1時間あたり1hPa以上低下した温帯低気圧」を指すことが多い。高緯度であるほど発生頻度が高い傾向にあるため、高緯度ほど[[コリオリの力]]の増大により同じ気圧傾度でも[[地衡風]]の風速が弱いことを考慮して、時間あたりの低下気圧に (sinφ/sin60°) を掛けて緯度補正を行う定義も用いられることがある(φ=緯度)たとえば[[北緯]]40度(日本でいえば[[秋田県]][[男鹿市]])の上空での場合、24hPa×sin(40°)/sin(60°)=約17.8hPaの気圧が24時間以内に低下した場合に爆弾低気圧と呼ばれるようになる。但し日本の[[気象庁]]は「爆弾低気圧」を予報用語としては用いず「'''急速に発達する(した)低気圧'''」などと言い換えることと定めている。[[日本放送協会|NHK]]では、前記のほか「'''猛烈に発達する(した)低気圧'''」などと表現する事もある。[[読売新聞]]は[[2013年]]1月に「爆弾低気圧」を「'''猛烈低気圧'''」に言い換える事を記載した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qanational/20130219-OYT8T00672.htm? 爆弾低気圧は“禁止語”ですか。 - 読売新聞]</ref>。
 
なお熱帯低気圧は、発達のメカニズムこそ温帯低気圧とは異なるがこのような急発達は普通のことであるため、特に爆弾低気圧と呼ぶことはない。