「カルデラ」の版間の差分

古い解説書などには、「カルデラは成層火山の山頂が噴火で陥没してできる」などと書かれている場合があるが、その後の研究によりカルデラのできる場所は成層火山の山頂とは限らず、もともと何も無かった場所で巨大噴火が起こってカルデラができる場合もあることがわかってきた。[[箱根山|箱根カルデラ]]は[[富士山]]のような巨大な成層火山の山頂にできたと考えられていたが、20世紀末以降の研究では「巨大な成層火山」の存在は否定されつつある。[[十和田湖]]・[[洞爺湖]]・[[屈斜路湖]]などではカルデラの周囲は古い地層からなっており、成層火山はなかったと考えられている。また、[[阿蘇山]]の外輪山は、ほとんどが[[阿蘇カルデラ]]そのものの噴出物からなり、やはり、巨大成層火山はなかったと考えられる。
 
==== 陥没カルデラのできかたと内部構造 ====
[[File:Mount Mazama eruption timeline.PNG|thumb|right|220px|「陥没カルデラの生成モデル」。[[クレーターレイク国立公園|クレーターレイクカルデラ]]の場合。]]
陥没カルデラのでき方、内部構造は大きく2種類あると考えられている。一つはあまり内部が破砕せずにピストン状に落ち込むピストンシリンダー型で、もう一つは破砕が進みじょうご型の凹地を形成するじょうご型である。さらにそれぞれがいくつかに分類されている。このうちバイアス型カルデラと濁川型カルデラはボーリングなどによって内部構造が比較的よくわかっているが、その他の個々のカルデラについてはまだよくわかっていないことが多い。玄武岩質火山によく見られるキラウエア型カルデラは形成過程が何回か観察されている。