「テレビン油」の版間の差分

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'''テレビン油'''(—ゆ)は[[マツ科]]の樹木のチップ、あるいはそれらの樹木から得られた[[松脂]]を[[水蒸気蒸留]]をしすることによって得られる[[精油]]のこと。淡黄色の粘性液、[[エステル]]類や[[フェノール]]類などを含んでいる。空気中で[[酸化]]され、樹脂状となる。主にワニスなどの製造などに利用される。
 
==分類==
テレビン油は製法によっていくつかに分類されている。
*ガムテレビン油:松脂の水蒸気蒸留によって得られたもの
*ウッドテレビン油:マツ科の樹木のチップを水蒸気蒸留あるいは[[乾留]]することで得られたもの
*硫酸テレビン油:硫酸塩パルプ製造時にチップを加熱処理した時に留出して得られたもの
*亜硫酸テレビン油:亜硫酸パルプ製造時にチップを加熱処理した時に留出して得られたもの
 
品質的にはガムテレビン油が最上とされているが、生産量が多いのは硫酸テレビン油である。
 
==性状・成分==
ほぼ無色から淡黄色の液体で亜硫酸テレビン油以外は主にα-ピネンとβ-ピネンを成分とする。
この2つの成分の比率や[[光学純度]]は原木の種類によって違いがある。
亜硫酸テレビン油は他のテレビン油と異なりp-シメンを主成分としている。
空気中で徐々に[[酸化]]されて粘性が高くなり、やがて樹脂状となる。
 
==用途==
[[塗料]]や[[ワニス]]などの溶剤として利用されるほか、[[医薬品]]の成分としても用いられている。
また[[化学工業]]においてはリナロールなど他の[[モノテルペン]]化合物の原料として使用されている。
 
== 関連リンク ==
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[[Category:有機化合物]]
 
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