「数え年」の版間の差分

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この内、当時切実だった理由は4の[[配給]]の問題であった。実際、例えば12月に子供が生まれ翌年2月に「2歳だ」という理由で[[キャラメル]]が配給されることなどはよくあった。当然のことながら、生後2か月の乳児にキャラメルを支給しても無意味である。また、[[満年齢]]では50代であるのに数え年では60代という理由で配給量を減らされるなどの問題も起きていた。配給量の基礎となるカロリー計算は満年齢を基に算定されていたにも関わらず実際の配給の現場では数え年を基に支給されていたため、これらのような支障が生じていた(詳しくは[[年齢のとなえ方に関する法律]]参照)。
 
現在でも習慣的に数え年を使用している高齢者(特に[[昭和一桁]]生まれ以前の世代)は多いがそれ以外の年齢層が数え年を用いるのは[[占い]]や伝統行事、[[享年]]などの限られた場面のみとなっている。また他者(特に自分よりも[[社会的地位]]が上位の人物)に年齢を尋ねられた場合、しばしば満年齢ではなく「今年で○○になります。」と数え年で返答することがある。
 
本来、数え年で行われてきた伝統行事である[[七五三]]や[[年祝い]]([[古稀]]・[[喜寿]]など)も数え年・満年齢のいずれで祝ってもよいとされていることが多い。この場合、原則として数え年・満年齢のいずれを用いても同じ数字の年齢で行われるが、外的に還暦の場合のみ数え年で行う場合は61歳、満年齢で行う場合は60歳と行われる年齢の数字が異なる。ただし[[厄年]]には数え年を使い、「満年齢」を使うことはほとんどない。なお葬祭の際に記す「[[享年]](行年)」は[[法事|仏式]]や[[神道]]では数え年が使われるが、近年では満年齢が使用されつつある。「一周忌」を除く、「[[年忌|年回忌]]」の数え方は現在も数え年に準じている。