「スピンドルストンの醜い竜」の版間の差分

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[[Image:Bamburgh with Castle.JPG|thumb|舞台となったバンバラ城]]
'''スピンドルストンの醜い竜'''(スピンドルストンのみにくいりゅう、英名:The Laidly Worm of Spindleston Heugh) とは[[イングランド]]の[[ノーサンバーランド州|ノーサンバーランド地方]]の伝承であり、[[AT分類]]450Aに分類される。「スピンドルストンの醜い竜」は[[バラッド]]形式でイングランド及びスコットランドを中心に中世から口伝で後世に伝えられた。
 
==伝承内容==
[[File:Page 195 illustration in English Fairy Tales.png|thumb|「チャイルド・ワインドのキス」, John D. Batten, 1890]]
'''スピンドルストンの醜い竜'''(スピンドルストンのみにくいりゅう、英名:The Laidly Worm of Spindleston Heugh) とは[[イングランド]]の[[ノーサンバーランド州|ノーサンバーランド地方]]の伝承であり、[[AT分類]]450Aに分類される。「スピンドルストンの醜い竜」は[[バラッド]]形式でイングランド及びスコットランドを中心に中世から口伝で後世に伝えられた。
 
ある日[[七王国]]時代の1つの国である[[ノーサンブリア]]王国のバンバラ城([[w:en:Bamburgh Castle|Bamburgh Castle]])の王が新しい后(女王)を連れて戻ってきた。しかし、ある騎士が女王と王女のいるその場で「王女様の方が美しく徳を備えた方だと思う」と言ってしまった。女王はこの言葉に嫉妬し、王女を魔法で醜い竜に変えてしまう。その呪いとは「行方知れずとなった王の息子が戻って来るまで、王女は二度と元の姿に戻れない」という呪いであった。竜になった王女は毒の息を吐き、毎朝牛7頭分もの分量のミルクを要求し、大地を荒らしまわった。
 
やがて、この竜の話は海の向こうにいるチャイルド・ワインド(Childe Wynd)という男の元まで届いた。彼は「この竜は自分の妹に違いない」と信じ、ナナカマドの木を持って竜の棲む崖に船で旅立った。女王はチャイルド・ワインドの船を見て、手下の魔女に船を沈めるよう命じるが、魔女の魔法はナナカマドの木によって防がれてしまう。さらに兵士を送り込むが、これもチャイルド・ワインドによって倒されてしまう。
 
やがてチャイルド・ワインドは浅瀬から竜のいる崖へと上り、竜と対峙した。そして竜に「竜が自分を傷つけたら竜をたたき殺す」と誓約すると、竜が「剣を置き、弓の弦をはずし、私に3回キスしておくれ」と言った。チャイルド・ワインドがその通りにしたところ竜は洞窟の中に入っていき、次に出てきたときは裸の女になっており、それが王女であった。
 
毎日嘆き暮らしていた王様は、王子と王女が戻ったことを喜んだ。さらにチャイルド・ワインドは女王へ呪いをかけ、彼女を醜いヒキガエルに変えてしまったという。こうしてバンバラ城の王族は幸せに暮らしたという昔話である。
 
==参考文献==
4,340

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