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[[File:Mordiford Church - geograph.org.uk - 1372166.jpg|thumb|250px|モーディフォード村の教会]]
'''モーディフォードの竜'''(モーディフォードのりゅう、Dragon of Mordiford)は、[[イギリス|英国]][[ヘレフォードシャー]]モーディフォード村([[w:en:Mordiford|Mordiford]])の[[伝承]]である。モーディフォード村は州都[[ヘレフォード]]に近い場所にある。竜を育てた少女の悲劇の物語で最後は騎士に退治され、少女が泣き崩れると言う民話である。
 
== 物語の概要 ==
英国のモーディフォード村に住むモードという少女が、森の中で鮮やかな緑の[[鱗]]と膜状の[[翼]]を持つ小さな生き物を見つけた。少女はその生き物を家に持ち帰ったが、その生き物は獰猛な[[ドラゴン|竜]]だということがわかり、家で飼うことに両親から猛反対された。しかし、少女は生き物が大好きだったので隠れて竜を育てた。竜は大きくなり、少女が与えるミルクでは竜は空腹が満たせなくなって、ついには村の家畜を襲いだした。農民は反撃したが竜になすすべくなく敗れた。この時、竜はとうとう人間を食い殺し、人間の味を覚えてしまった。自分を襲ってくるため、竜は人間には決してなつかなかったが、育ての親である少女だけは例外であった。少女は一緒に遊んだり黒い爪をなでたりと、竜と友情を育んでいた。しかし、これ以上人間が殺されるわけにもいかず、モーディフォードの名家ガーストン家の男が竜との戦いに赴き、剣と槍での死闘の末に竜を退治した。ガーストンがたずさえていた剣で首を刺して竜を退治した瞬間、怒りのあまり少女はガーストン家の男が乗る馬に石を投げ、退治された竜の前に駆けつけて、己が血だらけになるにもかかわらず瀕死となった竜の首の前で泣き崩れたという。ガーストンは石がぶつかった馬が耐えたおかげで落馬することはなかったが、その光景を呆然と見ていた。しばらくしてガーストンは愕然としながら竜退治の喜びに沸く村に帰りついたという。なお、少女モードがその後どうなったのかは伝えられていない。
 
== 竜の壁画 ==
モーディフォードの教会には、竜が壁画に描かれていたことが各種文献に報告されている。17世紀末には、8枚の翼と8本の足を持つ竜の姿が描かれていたという。18世紀に竜の壁画は2枚の翼と2本の足を持った[[ワイバーン]]のような姿で描き直されたと伝えられる。1810年から1812年にかけて教会の改修が行われた際に壁が取り壊されたため、この壁画は失われてしまった<ref>{{Cite web |url=http://www.indigogroup.co.uk/edge/dragons.htm |title=Dragons of the Marches |accessdate=2015-01-04}}</ref>。
 
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==