「グラインドコア」の版間の差分

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== 起源と歴史 ==
グラインドコアとは、元々はイギリスのハードコアバンド'''[[ナパーム・デス]]([[:en:Napalm Death|Napalm Death]])'''の[[1986年|1986]]から[[1988年|88年]]頃の音楽性を示す言葉であった。また、[[日本]]の[[S.O.B]]も早い段階から当ジャンルの形成に関わっている。
 
起源は更に遡ることが出来、[[シージ]]、[[:en:Repulsion(band)|Repulsion]]、[[:en:Heresy(band)|Heresy]]、[[Larm:en:Lärm|Lärm]]、[[D.R.I.]] などのハードコアバンドがグラインドコアの成立に影響を与えたと考えられている。グラインドコア特有の歌唱法『[[グロウル]]』は、ナパーム・デスの初期のメンバーである[[リー・ドリアン]]によると、[[G.I.S.M.]]の横山SAKEVIの影響が大きいと言う。また、ナパーム・デス初期のドラマー[[:en:Mitch Harris|ミック・ハリス]]が考え出した言葉だといわれている。
 
ナパーム・デスは元々、イギリスの[[クラストコア]]界隈とも関連が深いバンドで、歌詞も [[クラス_(バンド)|Crass]] から受け継がれてきたUKハードコアの伝統に沿ったものが多い。また。実際にクラストコアの音楽家がやっているグラインドコア・バンドも多い。
 
一方、グラインドコアはその過程で様々な発展をとげ、今では多種多様な様式が出来上がっている。特に[[カーカス]]を元祖とする極端な残虐性を強調した[[ゴアグラインド]]は業界の中でも大きな地位を占めていて、[[:en:Exhumed(band)|Exhumed]] のような有名バンドもいる。[[:en:Sore Throat|Sore Throat]] や [[:en:7 Minutes of Nausea|7 Minutes of Nausea]]、[[Anal Cunt]] などにより発展したノイズグラインドはグラインドの中でも最も過激なジャンルで、ノイズのようなギターや、[[即興]]に頼った曲、曲にあわせて適当に叫ぶボーカルなどが特徴として挙げられる。数秒から30秒程度の極端に短い曲が続くバンド・アルバムは、ショートカット・グラインドとも呼ばれる。グラインドコアには一般的な特徴として、独特のテンションの高さがあり、ゴアグラインドやノイズグラインドはそのテンションの高さを活かした、冗談半分の曲も多い。
 
グラインドコアはUKハードコアの中でも特にメタル(スラッシュメタル)の影響が強く、また今でも[[デスメタル]]との関係は深い。同時期に発展した[[:en:Powerviolence|パワーバイオレンス]]や[[ファストコア]]といった類似ジャンルとも関連付けられる。[[Brutal Truth]] や [[:en:Discordance Axis|Discordance Axis]]、[[:en:Pig Destroyer|Pig Destroyer]] などメンバー全員が高いミュージシャンシップを誇る場合も多く、近年では[[カオティックハードコア]]にも影響を与えている。
 
== グラインドコアのサブジャンル ==