「早食い・大食い」の版間の差分

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としており、早食いと大食いを別物とみなす場合が多い。
 
[[土山しげる]]の漫画『[[喰いしん坊!]]』においても、おおむね
*早食い - 一定量の料理をごく短時間(目安として約30分以内)で完食する
*大食い - ある程度時間(30分~60分程度)をかけ、その時間内にどれだけの量を食べられるかを競う
としており、「早食い=陸上の短距離走」「大食い=長距離走」というたとえで説明している。
 
特に早食い競技においては、非常に短い時間内で多くの食物を摂取しようとするあまり、喉に食物を詰まらせて呼吸困難に陥るなどの事故が起こる可能性が高いことから、素人向けの競技会においては近年早食い競技を回避する傾向が見られる。またかつて「日本大食い協会」(現在は消滅)会長だった[[岸義行]]は、「早食い競技と違い、大食い競技ではこのような死に至るような事故の起こる危険性は非常に低い」として「健全な大食い」という概念を主張していた。ただこれに対しては、[[小林尊]]が「[[水中毒]]に代表されるように、大量の食物や水分の摂取により体に異常をきたす場合もあり、そもそも『安全な大食い』というものは存在しない」と反論している。実際に、'''塩'''や'''水'''など生物の生存において基本的な物質の大食いで死亡した例があり、度を逸することに対する危険性が存在する。
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また別の観点では、批判的意見も早食い番組への意見などに見出せ、「[[欲|生理的欲求]]の必要以上に消費すること」への批判も存在し、[[放送倫理・番組向上機構]]の視聴者意見などにも「食べ物を粗末にすべきではない」や「子供がまねて事故を起こしかねない」(または「事故もおきているのに不謹慎だ」など)のような批判も見出される<ref>[http://www.bpo.gr.jp/youth/giji/2008/094.html#04 BPO2008年度議事概要/青少年委員会]など</ref>。なおBPOへの意見では、「食べ物に関する意見」として収集されているところとして、グルメ番組を含め食べ物を扱う番組への批判として、低俗だとするもののほか食べ方の[[マナー]]が悪いなど、食事に関する行儀作法からはずれていると批判も見出される<ref>[http://www.bpo.gr.jp/audience/opinion/2008/200810.html 2008年度視聴者の意見]など</ref>。
 
== テレビ番組の大食い事情と批評==
[[ナンシー関]]は、自らを大食いウォッチャーと称する大食いファンであり、[[テレビ消灯時間]]の連載で、何度も大食いを取り上げている。
 
・小林尊に対する早期からの注目
[[ナンシー関]]は「これまでの大食いは、壊れた人の壊れっぷりを競う、際もの的競争だったのに対し、小林尊はいくら食べても格好良く健全にみえる。マイナス×マイナスで高い数値を叩き出すのが従来の大食いならば、小林尊はプラス+プラスでそれを超えてしまった」と小林の大食いを評価した。
その後、ジャイアント白田や射手侑大をはじめとした若い世代が次々と登場し、TBSやテレビ東京が大食い番組の放送を開始したことで大食いブームを巻き起こした。
[[ナンシー関]]は、大食いブームの流れの中で小林の果たした役割に注目し、「小林尊以前/以後」という区切りを用いたり、「小林以前」を第一世代、「小林以後」を小林世代あるいは第二世代と呼ぶことが多い。
 
 
・「テレビチャンピオン大食い選手権」への批判
小林とのトラブルを起こしたテレビ東京「テレビチャンピオン大食い選手権」に対し、TBS「フードバトルクラブ」の方が面白く、同番組は崖っぷちである、とした。
その最大の理由として小林尊の不参加をあげ、「小林不在の場でいくら勝者を決めても小林より強いと思う事は不可能であり、スタンダードはフードバトルクラブに移行した」と発言した。
 
テレビチャンピオン大食い選手権は、視聴率でフードバトルクラブより高くなる事は一度もなく、また、フードバトルクラブの認知度、知名度がテレビチャンピオンのそれを上回るのにそれほど時間がかからなかった。
 
フードバトルクラブとTVチャンピオン
「感動で終わらせようとするフードバトルクラブ」と「だれが優勝しようとも偉いともうらやましいとも感じないTVチャンピオン」と表現し、一般受けするのはフードバトルクラブだろうと、両番組の人気の差を解説した。
:
・大食い番組の原則
:[[ナンシー関]]は「すぐれた大食い番組はすぐれた大食いを集めることでのみ成立する」とするならば、テレビチャンピオンが小林を参加させなかったことで、むしろ小林に追いつめられたと表現した。
:元祖大食い王決定戦が、大食いの実力を二の次にし、視聴者受けすると思われる女性を優先的に出演させ、彼女たちを中心に番組制作をし続けた結果、本来の大食いファンも離れ、回復しがたいところまで人気と視聴率を失った。コラムから10年の年月を経て、ナンシー提唱の「大食い番組の大原則」が正しいことが証明された。ジャイアント白田が別の番組で「大食いの女びいきにムカついた!」と元祖大食い王決定戦を批判したり、強制引退させられた菅原初代が、ブログ上で批判コメントをのせたり、山本卓弥が複雑な心境をつづるなど、出演者からの不満が相次いだのも、人気や信頼を失う要因となっている。
 
:菅原初代のブログによると、テレビ東京のプロデューサーが菅原に向かって「お前たちは10kgたべられるのがどれだけ大したもんだと思っているか知らんが、おれは2、3kgしか食べられない選手たちでも、おもしろい番組をつくる自信があるんだ!」と発言し、大食い出場者を見下し、ナンシー関の大原則を真っ向から否定した。
 
== 江戸時代 ==