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{{Otheruses|正負の向き|ベクトルや座標の向き|方向}}
[[数学]]における[[実数|実]][[ベクトル空間]]の'''向き'''(むき、orientation) または'''向き付け'''とは、[[基底]]の順序付き組に対し正」の向きまたは「負」の向きを指定する規約のことである。3次元[[ユークリッド空間]]における2種類の向きはそれぞれ[[右手系]]や[[左手系]](あるいは右[[キラル]]・左キラル)と呼ばれる。しばしば右手系が正の向きにとられるものの、右手系を負の向きとするような向き付けももちろんありうる。
 
実ベクトル空間における向きの概念を基礎として、実[[多様体]]などの様々な[[幾何学]]的対象にも向きを考えることができる。
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== 多様体の向き ==
ベクトル空間の向きの拡張として、実[[多様体]]の向きを考えることができる。可微分実多様体 ''M'' の各点 ''p'' に対して、そこでの[[接空間]]''T''<sub>''p''</supsub>''M'' を考えることができるが、これらについてそれぞれ向き付けを与えることができる。''M''の向き付けとは、このSpeak English you weebsような接空間それぞれの向き付けであって''M''の点に対し「連続的に」変化するもののことである。多様体の中には''n'' 次元[[球面]] ''S''<sup>''n''</sup> のように向き付けを与えることのできるものもあれば、偶数次元の実[[射影空間]] '''R''' '''P'''<sup>2''n''</sup> のように向き付けを与えることが不可能なものもある。
 
多様体の向き付けの概念は接束の[[主束|構造群]]によっても言い表すことができる。この流儀によれば、一般にはGL<sub>''n''</sub>('''R''')である接束(または[[枠束]])の構造群を行列式が正の可逆行列からなる群 GL<sub>''n''</sub><sup>+</sup>('''R''') に簡約できるときに多様体は向き付け可能だということになる。具体的には、ユークリッド空間における開球を向きを保つような座標変換で張り合わせて得られるような多様体が向き付け可能になる。