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=== 黒紋付羽織 ===
明治時代から昭和50年代まで既婚女性に広く使われた羽織。男性の礼装としての紋付羽織は、黒紋付と色紋付だけであるが、女性の羽織は黒紋付と色紋付、絵の入った絵羽織の3種類がある。背中側に[[紋]]を一個だけ染めた物や後ろ袖につけた三つ紋のものなどがあった。絵羽織には紋を付けない物もある。どんな着物でもこれを羽織れば礼装となる、と言うもので主婦には重宝された。黒の紋付羽織、黒の絵羽羽織は、昭和50年代までは学校の[[入学式]]・[[卒業式]]の付き添いの母親の制服的な存在であったが、その後一気に衰退し、現在は滅多に見ることがない。
 
江戸時代には、黒一色で五つ紋が入った[[色無地]]は庶民の間では喪服ではなく礼服として使われていたので、黒紋付羽織が広まる土壌があったと考えられる。