「シクロヘキサンの立体配座」の版間の差分

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Shigeru-a24 (会話 | 投稿記録)
m →‎安定性: いい図があったので「ふね型」から転載します。
→‎アキシアルとエクアトリアル: エクアトリアルの部分をを具体的に説明
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いす型配座は、[[炭素]]原子間の[[結合角]]が109.5度という理想的な角度を成している。[[ふね型|ふね型配座]]も結合角は109.5度であるが、ふね型時の水素や置換基同士の反発のためいす型はふね型と比べて[[エネルギー]]的に安定な配座であり、単結合の六員環化合物のほとんどのものがこのいす型配座の状態で存在する。ただし、これは置換基同士の反発がすべて同程度の場合であり、極端にかさ高くまたいす型配座の時に立体障害を起こしやすい位置に置換基が結合している場合はこの限りではない。
 
== アキシアルとエクアトリアル ==
いす型配座の環を構成する各炭素原子から伸びる[[電子軌道]]には大きく分けて2つの方向(垂直方向と横方向)が考えられる。垂直方向に伸びた電子軌道の先にある原子を'''アキシアル原子'''または'''アキシアル位にある原子'''、横方向に伸びた電子軌道の先にある原子を'''エクアトリアル(エクアトリアル)原子'''または'''エクアトリアル(エカトリアル)位にある原子'''と呼ぶ。また、環を構成する炭素原子とアキシアル原子・エクアトリアル(エクアトリアル)原子との間の原子間結合をそれぞれ'''アキシアル結合'''、'''エクアトリアル(エカトリアル)結合'''とよぶ。シクロヘキサンの場合には各構成炭素原子にエクアトリアル(エカトリアル)水素とアキシアル水素がそれぞれ1つずつついている。垂直方向と横方向だけでなく、環を固定して考えたとき上側か下側かについても同様の向きとなるように電子軌道を持つ炭素原子は1個おきにあり、これらの電子軌道は互いに反発しあっている。
 
== 1,3-ジアキシアル相互作用 ==