「フランス・フラン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
104行目:
[[1960年]]1月、フランは1/100の[[デノミネーション]]を実施。それまでの1フラン・2フラン硬貨はサンチームとして、100フランが「新フラン」(nouveau franc) として使われることになった。この頭文字「NF」は、その後一部の紙幣に使われている。インフレはなおも続いていたが、他の国に比べて進行のペースは緩やかになった。その後、[[1968年]]にもう1回切り下げが行なわれたのを最後に、ブレトン・ウッズ協定は[[変動相場制]]へ移行した。しかしながら、[[1999年]]1月1日にユーロが導入された時のフランは、1960年と比べて1/8未満の価値にまで落ち込んでいた。
 
旧フランは徐々に置き換えられ、利用ができなくなっていった。フランがユーロへ移行した時点では、古いフラン貨幣はいずれも無効となっていた。一方、新フランへの切り替え後、フランスの人々の間では、大きな金額のことを「古いフラン」(anciens francs) と呼びならわす習慣が残った。例えば[[宝くじ]]の広告では、旧フランでの数字と同じとなるサンチームで当選金額が表記されるということがしばしばあった。この習慣は[[2002年]]にユーロが完全にフラン貨幣に取って代わるまで続いていた。また作家の[[ピーター・メイル]]は、[[プロヴァンス]]地方では旧フランの額で金を数える人たちが[[1990年代]]まで残っていたと報告している。
 
=== ユーロとの交代 ===