「利用者:Yamanosora/「和声」機能和声節ほかの検討」の版間の差分

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改稿予定。とりあえず、除去。
1行目:
== 除去提案に対する賛否 ==
「[[和声#機能和声]]」節の除去提案に対する賛否
 
今回の提案に対する直接の賛否表明がないものを含め、Yamanosoraが分類した(参考:「[[ノート:和声#「機能和声」節について]]」)。
 
;除去
*「利なくして害をあたえるだけ」(TheGreatMilkyWayRailRoadさん)
 
;中立
*「わけわからない説明を続けるのに、反対」(Muse7rockさん)
*「TheGreatMilkyWayRailRoadさんのご意見…に同意して…除去を提案」→「Gruppettoさんの…ご意見に従う」(Yamanosora)
*「除去についての賛否は、現時点ではありません。」(Rienziさん)
 
;存続
*「内容に問題があるなら…編集で修正して行けば良い」(Gruppettoさん)
*「「H2Oは水である」って書くのに出典なんかいらないだろ?」(148.251.48.145さん)
 
== 検証 ==
(引用は「[//ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%92%8C%E5%A3%B0&oldid=54482591 和声 oldid=54482591]」から)
 
'''検証1'''. まず機能節の検証に入る前に[[和声]]の冒頭文
{{Quotation|和声…は、西洋音楽の音楽理論の用語で、和音の進行、声部の導き方(声部連結)および配置の組み合わせを指す概念である。}}
これは仮に出典があっても不適切だと思います。記事冒頭ではまず、1. 古代からのハーモニーとしての和声。2. ニ声の音楽が始まって以後の和声。3. 西洋古典音楽を特徴づけその終りごろになって理論が確立した機能和声(狭義の和声)。4. それ以後の拡大された和声法など。5. 西洋音楽以外の和声、すなわちふつう西洋音楽研究の立場からは多音性として和声と区別してとらえるもの。以上についての説明が中立的観点の上から必要と思います。(参照:渡鏡子「和声」〈和声法〉『音楽大事典』 5、平凡社、1983年、2847-2848頁。佐野光司「和音と和声」『ブリタニカ国際大百科事典』第19巻、第3版、TBSブリタニカ、1995年、736-744頁。)
 
'''検証2'''. 機能和声節の冒頭ではまず
{{Quotation|和音の連結のみならず、対位法の影響を大きく受けている。}}
この文の主語は和声学でしょうか。「和音の連結のみならず、」を除去して「和声学は対位法の影響を大きく受けている。」なら意味は通ります。
 
'''検証3'''. 冒頭に最重要の問題点があります。「和音の機能」の冒頭文
{{Quotation|音階の主音を根音とする和音(主和音、和音記号で I)の機能をトニカ(またはトニック)、 主音の5度上の属音を根音とする和音(属和音、V)の機能をドミナント、主音の5度下(4度上)の下属音を根音とする和音(下属和音、IV) の機能をサブドミナントという。|ルイ、トゥイレ|『和声学』邦訳19-20頁}}
ここに重要な問題があります。「…和音…の機能をトニカ…という」。出典とされるルイとトゥイレ『和声学』邦訳19-20頁にこのようなことは書いてありません。「旋律的関係にとってはこの固定的な中心点は、トニカ(主音)である。」(同書19頁)「旋律的統一の内部でトニカのもつ固定的な中心点および制止点の役割と同じものを、和声的観点ではトニカ和音(主和音)が演じる。すなわちトニカを根音にもつ協和三和音である。」(同頁)ここでやや議論があるならば「或る和音的形象がトニカとして働くことのできる場合」(同頁)の個所でしょう。ここではトニカを機能の意味に使っているようにも読めますが、解釈の幅がある表現です。「主和音として働く」ととるべきで、「機能として働く」はやや苦しい。特に出典よって検証される文は理論冒頭の用語の定義なのですから、これをもって出典とするのは不適切です。なにより、トニカの意味は各種音楽辞典を見れば明記してあります。例えば[[小泉洽]]『新版 音楽辞典』[[東京堂出版]]、715頁の「Tonic」を見ますと「Tonic (Eng.)...Tonica (It.)...Tonika (Ger.)...Tonique (Fr.)...ある旋法または調の音階の主音...Riemann の機能和声法では, T. の上に形成された3和弦」(摘要)、[[音楽之友社]]の『新 音楽辞典 楽語』401頁「トニカ」では「tonica[伊], tonic[英], Tonika[独], tonique[仏] =主音。→主和音。 」とあります。すなわち、機能をトニカというのではなく中心的・終点的機能を持っている音をトニカ(原義)、さらには主音の上に作られた三和音(リーマンに由来する語義)をトニカと呼ぶのです。音楽理論の説明をするにあたり最初の用語の定義が各種音楽辞典と違っていては到底さきを読む気になれません。ここが最大の問題点です。(しかし、続きがあります)