「朝鮮銀行」の版間の差分

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朝鮮銀行は日本政府から保護を受けて、朝鮮銀行券を発行して[[金貨]]・[[銀貨]]・[[日本銀行券]]との兌換が保障されていた。民間の[[普通銀行]]と同じような融資・[[手形割引]]などの業務も行ない、[[朝鮮総督府]]に対する資金の貸付も行った。だが、密かに日本国内企業への貸付も行って、朝鮮における産業育成という設立当初の目的から逸脱した行動をするようになり、[[第一次世界大戦]]終結後に長く続いた不況で融資の焦げ付きが明るみに出た。これに激怒した日本政府は[[1924年]]に監督権を[[朝鮮総督府#歴代朝鮮総督|朝鮮総督]]から[[大蔵大臣]]に移して、[[日本銀行]]からの緊急融資を受けて事態を乗り切った。
 
一方、[[日本軍]]とともに占領地へ進出したため[[朝鮮]]以外に[[内地]]及び[[満州]]、[[中国]]北部及び[[シベリア]]に[[支店]]等を持った。後に満州に関しては[[満州国]]と折半で[[満州興業銀行]]を設置して業務を譲渡している(満洲国内の[[中央銀行]]機能については[[満洲中央銀行]]が創設された)。[[1938年]]には[[華北]]を中心に[[中国聯合準備銀行]]が創設され相互に架空の[[預金]]を持ち合ったことにして大量に軍事用の[[通貨]]を発行し満州の[[軍閥]]の発行した通貨の整理を図った。だが、戦局の拡大とともに戦火を直接受けなかった[[朝鮮半島]]では、景気が上向いて朝鮮銀行の経営状態も改善されて[[1943年]]に[[不良債権]]を一掃した。
 
== 戦後 ==