「メロディックデスメタル」の版間の差分

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メロディックデスメタルというジャンルの成立には、[[アーチ・エネミー]]や[[ダーク・トランキュリティ]]、[[イン・フレイムス]]、[[チルドレン・オブ・ボドム]]といった、現在の[[ヘヴィメタル]]、[[ヘヴィロック]]シーンを代表するバンドが強く関わっている。そのため一時期は、これらのバンドの出身地から'''北欧叙情デスメタル'''といった地域限定的な呼称も当てられていたことがある。
 
とりわけ、近年のメロディックデスメタルは正統派[[ヘヴィメタル]]との境界が不明瞭で、旋律や曲調、拍の強弱など、楽曲に含まれる要素の大半においては大きな差異がない。唯一、[[デスメタル]]の特徴の一つである歌唱法[[デスヴォイス]]のみが、分類のための大きな指標となっている。これらのことから、バンドのジャンル区分については、音楽的特徴よりも、販売元に依存する傾向があるのが現状である。
 
また、[[ブラックメタル]]、特に[[メロディックブラックメタル]]との境界も曖昧である。指標として[[ブラックメタル#特徴|ブラックメタルの特徴]]で挙げられている特徴の有無があるが、特徴の有無の程度などに特に基準もない上、ボーカルスタイルが似通っているため、ジャンル区分は非常に曖昧なものとなっている。そのため、媒体によってメロディックデスメタルとされたり(メロディック)ブラックメタルとされたりすることもある<ref>一例として、メロディックデスメタルを代表するバンドである[[チルドレン・オブ・ボドム]]も、[[トイズファクトリー]]からリリースされた初期の日本盤の[[ライナーノーツ]]では、メロディックデスメタルや様式美デスメタルという表現が用いられている一方で、[[帯 (出版)|帯]]では、様式美[[ブラックメタル]]とされていた。</ref>。