「飯田線」の版間の差分

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== 概要 ==
開業・ダム建設輸送・[[戦時買収私鉄|戦時国有化]]・[[国鉄分割民営化]]と、折々の時代の要請の中で[[愛知県]]、[[静岡県]]、[[長野県]]に跨る険しい山岳地帯を貫き全通を果たし、現在も[[東三河]]・天竜・[[南信地方|中南信]]の都市農山村を結ぶ路線。起点の豊橋駅から終点の辰野駅を経て長野県の[[上諏訪駅]]から愛知県の[[豊橋駅]]まで各駅停車で直通する列車もあり、辰野豊橋駅から豊橋辰野駅までは約6時間かかるが、一度も乗り換えることなく行くことができる。[[1983年]]までは[[旧形国電]]の宝庫として[[鉄道ファン]]の注目を集めたが、現在でも[[天竜川]]の険しい渓谷を縫うように走る車窓風景や、[[小和田駅]]や[[田本駅]]などのいわゆる[[秘境駅]]の存在から、鉄道ファンや旅行者に人気のある路線である。
 
もともと直結した4社の私鉄路線([[豊川鉄道]]・[[鳳来寺鉄道]]・[[三信鉄道]]・[[伊那電気鉄道]])を戦時国有化・統合したことで成立した路線であり、駅はほぼ開通時の沿線集落ごとに設けられている。このため駅間距離が旧[[日本国有鉄道|国鉄]]の地方路線としてはとても短いのが特徴で、全長195.7km中に起終点を含めて実に94の駅がある<ref>全国版大型時刻表の行数は飯田線の駅数で決められたといわれる{{要出典|date=2009年8月}}。</ref>。それらの平均駅間距離は約2.1kmと大都市の市街地路線並みであり、また地方鉄道の簡易な規格で建設されたことから速度は低く、急カーブや急勾配も多く見られる。中でも[[赤木駅]] - [[沢渡駅]]間の勾配は40[[パーミル|&permil;]]で、[[信越本線]]の横川駅 - 軽井沢駅間([[碓氷峠]])が廃止された後は、JR最急勾配となった。