「性的嗜好」の版間の差分

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=== 同性愛をめぐる規範 ===
[[キリスト教]]を文化の脊柱に持つ[[ヨーロッパ|西欧]]においては、[[同性愛]]は嗜好の一種で禁忌とされ、[[宗教]]的世俗的にも逸脱で、罪であった。西欧近代においては、社会の[[規範]]に反するとされる性的嗜好の様式が想定されるようになり、[[リヒャルト・フォン・クラフト=エビング|クラフトエビング]]は『性の精神病理』において、異常な性的嗜好・[[性的倒錯]]の類型を症例記載した。
 
しかし、西欧では異常とされた同性愛は、自余の多数の社会においては、特筆すべき異常な嗜好とも、[[精神障害|精神の障害]]とも見なされていなかったことも事実で、[[古代ギリシア|古典ギリシア]]では、男性のあいだの愛は称賛されるものであり、[[古代ローマ]]においては、人間の性的成熟には、[[異性愛]]と[[同性愛]]の両方が必要であるとも考えられていた。そのことは、近代以前の[[日本]]や[[中国]]、また他の非西欧社会でも似たような事情であった。日本でも明治維新前の時代には[[バイセクシャル]]的な考えが必ずしも異常とはされていなかった。