「コサキンDEワァオ!」の版間の差分

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このうち、有川、舘川、楠野は番組常連リスナー([[ハガキ職人]])からスタッフ入りした。ヘビーリスナーと呼ばれる古くからのリスナーは、上記の構成作家陣(特に有川、舘川、楠野)を、彼らの頭文字を取って「アタック隊」と称していた。
 
本来芸能人がメインとなるラジオ番組では構成作家がスタジオに同席することはあってもあくまで裏方であり、放送中に喋ることすら珍しいが、コサキンのラジオ番組では構成作家たちも本業と別にほとんど番組のレギュラー『出演者』と化していた。オープニングでは小堺、関根に続いて自己紹介するほか、放送中リアクションをとったり、コサキンの2人に振られてしゃべったりしていた。有川個人やアタック隊をメインにしたコーナー、企画も存在していた。
 
== 番組変遷 ==
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== ネタの傾向〜意味ねぇ、くだらねぇ〜 ==
『コサキンDEワァオ!」』の番組テーマとも言えるキーワードは「'''意味ねぇ、くだらねぇ'''」。文字通り'''ネタそのものの常識から逸脱した意味のなさ、くだらなさ'''をもって笑いの基本としている。例えば、'''コサキンを含む有名人に「意味ねぇキャラクター付け」をする'''ものである。内容は'''その人物が起こした出来事を勝手な解釈で誇張'''したもの、もしくは'''当人のイメージとは正反対のキャラクターをでっちあげた'''ものばかりで、ほとんど'''"言いがかり'''"である。しかし、意味深なネタもあった(カツラ疑惑の人物を指す'''小熊ちゃん'''など)。
 
特に'''大物時代劇俳優([[里見浩太朗]]、[[加藤剛]]、[[高橋英樹 (俳優)|高橋英樹]]、[[平幹二朗]]、[[北大路欣也]]、[[伊吹吾郎]]、[[あおい輝彦]]、[[西郷輝彦]]など)や[[水野晴郎]]らを女性アイドルのように扱うネタ'''や、'''[[宇津井健]]を題材にしたネタ'''<ref>宇津井が『[[スーパージャイアンツ]]』に主演した際、全身タイツを着用した彼の股間が目立っていたことが特にネタにされた。</ref>は、番組初期から最末期まで定番の投稿ネタとして扱われ続けた。
 
コサキンによるフリートークや投稿に対するコメントも、「'''中学二年生の男子の雑談'''」と例えられるようなくだらなさや、テレビでは見せない「'''裏小堺・裏関根'''」と言うべき毒舌、および[[欽ちゃんファミリー]]としては稀な下ネタが混ざった内容となっていた。
 
このような「意味ねぇ、くだらねぇ」番組内容となった背景としては、番組開始当初に小堺と関根が迷走し、投稿ハガキも数枚程度しか届かず、スタッフから打ち切り宣告をされたことにある。二人は「どうせ打ち切られるなら好き勝手なことをしよう」と開き直り、後述のコサキンソングやくだらないネタ・トークを積極的に取り入れたところ、評判および投稿数が上向いてきたことで打ち切りを回避し、有数の長寿番組へと育つことになった。
 
番組の最後は、出演者・スタッフ全員で「'''パッホーン!'''」と叫ぶのが恒例となっていた。これは『[[欽ちゃんのどこまでやるの!?]]』でコサキンが「クロ子とグレ子」として演じていた時のギャグを流用したものだった。このほかにも当番組以外では通じない「意味ねぇ」用語・絶叫が多数存在していた。
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; コサキンおはがき情報局
: リスナーから寄せられたハガキやメールを紹介する。小堺・関根が出演したイベントや番組の感想(という体での妄想文章がほとんどで、イベント開催前に送られてくることすらあった)、写真ネタ(「意味ねぇ写真」、そっくりさんの写真)<ref>『無理矢理100%』時代、ゲスト出演した[[明石家さんま]]に写真ネタを見せた際、「ラジオでわかれへんやないか」「こんなんリスナーかわいそうや、スタジオだけでゲラゲラ笑ろて」「せやから、写真ネタやめぃ!」と終始苦笑交じりでダメ出しされたこともあった。特に「写真ネタやめぃ!」は番組初期の名台詞となり、番組本で写真ネタを収録したコーナー名にまで使われた。</ref>を取り扱うことが多い。
: 当初は"おはがき"の部分が無い「コサキン情報局」のタイトルであった。ゲストを招いた回では、このコーナーがゲストトークに充てられ、リスナーがゲストについての細かな情報を投稿し真偽を確かめることが恒例となっていた。
; コサキンコント劇場(2004年10月以降は毎月第1週)
: 有川・舘川(かつては楠野も含む)の台本によるコントを、コサキンらが演じる。過去、傑作コントの台本のみをまとめた本が4冊発行されており、[[2007年]]以降は、過去の名作作品を集めたCD「コサキンコント劇場」シリーズが発売された。
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: 「[[欽ドン!#欽ちゃんのドンといってみよう!|欽ちゃんのドンといってみよう!]]」のコーナーだった「レコード大作戦」と同じ内容。ベスト3ネタや意味ねぇストーリーに、曲のフレーズや、TPを使ったネタを紹介する。「意味ねぇCD大作戦」ではそれらに加え、歌い方やそれを歌った歌手の人物像まで考慮に入れていた。当初はおハガキ列島のテーマとして採用し、独立したコーナーに昇格したという経緯がある。2時間放送の時代はこのコーナーが二部制だった時期もあり、「初心者向けの前半戦」「上級者向けのマニアックな後半戦」と分けられていた。
; 月刊浅井ニュース(2008年4月から、不定期)
: 浅井企画期待の若手を紹介するコーナー。紹介役はヘビーリスナーには「ニセ社長」として知られる、浅井企画専務の川岸咨鴻が務めた<ref name="KAWAGISHI">名前は「ことひろ」と読む。番組当初から、浅井企画の名物マネージャーとして知られていた。ニセ社長の異名は、番組内で[[車だん吉]]の出演交渉を行うためにコサキンが事務所へ電話をしたところ、川岸が社長に成りすまして応対しコサキンを一喝したことによる。</ref>
; おハガキ列島
: 番組の最後に放送される、週ごとにリスナーから募っ定めたテーマに沿ったネタを紹介するコーナー。定番は「ベスト3」、「キャスティング(配役)」、「[[キャッチフレーズ]]」、「絶対ある、絶対ない」など。いわゆる三段オチの場合が多い。リスナーからもテーマを募り採用していた。テーマにもよるが、コーナーの終盤になると長文のネタが読まれる傾向があった。
; これを頼んだらこれが出てきました
: 一人がこれを買ってきてと言ったら一人がこれが出てきました。というコーナー。例えばインド料理店で「朝丘雪路」くださいと言ったら、ナンが出てきた等。かつての「人まちがい」コーナーの「店員と客の会話」ネタを踏襲している。
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: 番組開始当初から電話によるリスナー参加型企画があり、様々なコーナーが放送された。リスナーが物まねを披露する企画とクイズ企画がほとんどで、初期には関根の演じる物まねを当てる「物まねクイズ・似てね〜!」という企画もあった。特に「意味ねーイントロ&曲当て(替え歌)クイズ<ref>ここでのイントロクイズは、実際は曲名連想クイズであった。例えば[[坂本冬美]]の『火の国の女』のイントロを聴き(歌手名、曲名はこの時点で発表される)、そこから「火の国と言えば[[熊本県]]」「熊本県の女性と言えば[[水前寺清子]]」「よって正解は『[[三百六十五歩のマーチ]]』」と連想しなければならず、正解者が極端に少ないクイズであった。</ref>」は後述する関根が歌う意味ねぇ替え歌が多数登場し、人気を博した。後期は最近の放送内容から出題する「クイズコサキン知ってれホン」 が長年放送されたが、2004年9月の同コーナー終了をもって電話参加企画も終了した。
; 浅井企画所属の若手芸人が出演したコーナー
: 『快傑アドレナリン』時代に、当時ピン芸人だった[[ウド鈴木]]がレギュラーコーナーを担当し、その後[[キャイ〜ン]]、La.おかき<ref>[[飯尾和樹]]、[[村山ひとし]]のコンビ。しかし番組内での彼らの不甲斐なさからLa.おかきの番組残留を賭けた「コント4番勝負」が行われ、リスナー投票により'97年4月第1週で降板となった。La.おかき解散後、村山は放送作家やアイドル評論家として活動し、飯尾は[[ずん]]を結成してコサキンヤング部開始以降に再登場した。 </ref>がメインを務めるコーナーがそれぞれあった。それ以降は週替わりで若手芸人([[あさりど]]、[[エネルギー (お笑い)|エネルギー]]、[[イワイガワ]]、[[しゅく造め]])がネタを披露する「コサキンヤング部」「コサキンヤング部24(ツー・フォー)劇場<ref>ネタの持ち時間が約2分4秒のため。のちに出演者が「若手」と呼ばれるキャリアで無くなったことから「コサキンヤンガー(younger)部」と改題された。</ref>」が番組末期まで放送された。最末期には、前述の「月刊浅井ニュース」が不定期で放送された。『無理矢理100%』時代には「[[ルー大柴]]の[[パックインミュージック]]」「[[ラッキィ池田]]の2時2時ダンス」といったコーナーもあったほか、当時浅井企画社員の五社勇<ref>浅井企画の名物マネージャーのひとり。[[坂上二郎]]を担当していた。</ref>や川岸咨鴻<ref name="KAWAGISHI"></ref>らがレギュラー出演したコーナーまであった。
; コサキン本タイトルコーナー
: コサキン本発売のたびにタイトル案を募集するのだが、実際に発売された以降も「次回発行時のために」とタイトル案を募集し続けるコーナーに変化。代表的なものには「'''[[ニッポン放送|LF]]一郎'''」「'''お台場一郎'''」「'''反町クスノ'''」「'''クスノ・ボンバイエ'''」「'''レオナルド・ディカ・クスノ'''」などがある。しかし、結局当初の目的であった本のタイトルについては「ポヨヨーン」「モレッ」等シンプルなタイトルに決定し、リスナーからのネタが採用されることは一度も無かった。とはいえ秀作も多かったことから、後にこの時のネタ作品だけを収録した「コサキン本タイトル集 クスノ」が発売されることになった。
; 鮪川鯛一(まぐろがわたいいち)のGoGo遊園地ツアー
: 鮪川鯛一とは、番組の構成作家の[[有川周一]]が[[サザエさん]]に出演したらこういう役名になるだろう、というリスナーのネタから生まれたキャラクター(魚偏をつけると有は鮪、周は鯛になる。命名は[[1990年]][[4月11日]]放送分にて)。<ref>小堺は「まぐろがわ'''たいち'''」と誤読することが多かった。自信を持って「'''たいち'''です!」と訂正したことさえあった。</ref>有川を[[遊園地]]に連れて行き、[[ローラーコースター|ジェットコースター]]等の[[絶叫マシン]]に乗せ、その怖がる様を鑑賞する企画が生まれ、以後、恒例となった。[[聴取率|レイティング]]週間によく行われ、有川への[[罰ゲーム]]として行われたこともあった。'''「ちっとも楽しくない〜!」「ジャ〜ジャ〜ジャ〜ジャ〜!'''<ref>絶叫マシンでアメリカのキャンプソング「ジャンボリー」を無理矢理歌わされた時の絶叫。</ref>'''「ウチ帰るよぉ〜!」「男!結構、男!」'''等、数多くの名言が生まれた。この企画での音声を[[下町兄弟]]がリミックスしたものがCD『[[有川君の絶叫]]』として[[1995年]][[9月21日]]に発売された([[オリコンチャート|オリコン]]最高位83位)。さらには映像を収録したDVDの発売や、有川の絶叫が携帯の着信音にもなるなどの拡がりを見せていた。<ref>有川の怖がりぶりは業界内で評判となり、[[タモリ倶楽部]]では有川を怖がらせることを目的とした企画が二度行われた。一回目は遊園地の絶叫マシンに乗る企画で、数週後に行われた二回目では芸能界屈指の怪談の語り部([[稲川淳二]]・[[つまみ枝豆]])の怪談を聞かせてみよう、という企画だった。このとき一緒に参加したのは金子という当時のタモリの付き人で、有川を「構成作家界の恐がり王」、金子を「付き人界の恐がり王」という肩書きで紹介していた。</ref>
: 始まるきっかけは次の通り。小堺が「[[ライオンのいただきます|いただきます]]」の放送を鹿児島からすることになっていたためにコサキンの放送も鹿児島から行なうことになった(「いただきます」も当時の「コサキン」も生放送であった)が、当日の天候が悪く、当日移動した関根と有川の乗った飛行機が羽田空港へ引き返してしまった。その時に飛行機が揺れ、有川の異様な怖がりが発覚。関根が天候不順のために引き返してその日は鹿児島と東京からの二元放送にすると告知しているバックで有川が怖がっている様子(そのとき関根は有川に向かって「うるさいよ」と言っている)を録音したテープを放送したところ、リスナーに大受けした。その影響もあり、CD大作戦では有川の絶叫する模様がネタとして多用された。
: 最後のGoGo遊園地ツアーは、[[2006年]][[9月30日]]の放送で漫画家の[[秋本治]]から「[[富士急ハイランド]]の『[[ええじゃないか (コースター)|ええじゃないか]]』に乗って欲しい」と提案されたもので、有川が「富士急ハイランド行くぞ!必ず行くぞ!楽しみにしててね!絶対裏切らないよ!」と番組内で約束した。[[2007年]][[4月7日]]・[[4月14日]]の2週に渡って「GoGo遊園地ツアーin富士急ハイランド」が行われたが、秋本との約束であった肝心の「ええじゃないか」搭乗は、天候急変([[霙|みぞれ]])のため延期となり、再挑戦を果たせぬまま番組は終了してしまった。
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* ジェイ・ガールズ「イエロー・ワールド」(「門脇覚のヒゲ占い」のテーマ曲)
* [[トム・ジョーンズ (歌手)|トム・ジョーンズ]]「[[よくあることさ]]」(「クイズコサキン知ってれホン」のテーマ曲)
* [[水谷豊]]「[[故郷フィーリング|故郷(ふるさと)フィーリング]]」(「俺の愛妻物語」<ref>館川が台本を書いていた、コント劇場の名物シリーズ。有川の新婚生活をネタに、虚実を交えたナンセンスな内容となっていた。</ref>のテーマ曲、元々は水谷主演のドラマ『[[オレの愛妻物語]]』主題歌)
* [[森田公一|森田公一とトップギャラン]]「人間はひとりの方がいい」(「新・俺の愛妻物語」のテーマ曲)
* [[ジェリー藤尾]]「夫婦」(「2001年・俺の愛妻物語」のテーマ曲)
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* 「アイヤー」「フダァッ!!」「ここにヒゲがはえてます」「(ブスッ)アーッ!!」([[さかなクン]])
* 「いや、あーでもー、あー、今ーでも、うわっ」「いや、もー、あのー、そうですね、エヘッ」「ヌクだよ」([[温水洋一]])
* 「うん、ちょっと違いますねぇ」「ちょっとぉ〜、違うんじゃないですか?」「これはあの、何だって言うんですか?」([[デューク・エイセス#メンバー|和田昭治]])
 
== テレビ番組 ==
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* コサキンパンチ!(興陽館、ISBN 4-87723-124-2、1997年)
* コサキンVIDEO マントヒヒ(興陽館、ISBN RV-004、1998年)
:: タイトルは、番組で発覚した小堺の笑いのツボから。少年時代の小堺が見たTV番組での[[マントヒヒ]]の映像、およびそのときのナレーションが小堺の笑いのツボに入ったという。一時期は関根やリスナーに声色を変えて「マントヒヒ!」と絶叫されると、小堺が笑い転げて番組の進行が止まってしまう、ということがあった。
* コサキンVIDEO シュポッ!(興陽館、2002年)
:: タイトルは瓶の栓を抜く音から。初出は1995年放送、リスナーが様々な効果音のものまねを披露する企画「コサキンSEナンバー1」のお題としてであるが、その後もSEに様々な含みを持たせてCD大作戦などに多用された。
* コサキンVIDEO 枝付き干しブドウ(興陽館、2002年)
:: タイトルは、ゲスト出演した[[千葉真一]]が、枝付き干しブドウについてパワーの源である旨を熱く語っていたことから。