「金属工学」の版間の差分

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特に、鋼として知られる重要なFe-C二元系合金についてはよく研究されてきた。現在では、様々な合金の[[平衡状態図]]という合金設計のための地図が整備されてきている。
 
=== 破壊力学・塑性力学・トライボロジー ===
金属は[[合成樹脂|プラスチック]]より耐熱性に優れ、大部分は[[硬さ|硬く]]、[[セラミックス]]より[[強靭]]であるため、[[構造材|構造材料]]として多く使われている。この際、材料の信頼性を構築するために重要な事は、材料が[[破壊]]してしまわないことである。
 
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この様な金属の変形に関する現象の解明を金属工学では、[[微視的|ミクロ的]]に[[転位]]の移動による[[塑性変形]]に対象を当てて研究を行う(転位論)。なお、[[機械工学]]の一分野の[[材料力学]]では、より[[巨視的|マクロ的]]に研究を行い、一般的には転位の運動については取り扱わない。
 
 金属材料は優秀なしゅう動・摩擦材料としての側面を持つためトライボロジー材料の中心的存在で、軸受鋼などがその好例である。そのため機械材料としての中心的役割を鉄鋼材料などはいまだ担っている。近年では表面処理による改質が進む一方、それではコスト高になるため自己潤滑性を発現させる合金設計メカニズムなども提案されてきている。
 
=== 腐食防食学 ===