「食道静脈瘤」の版間の差分

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治療は静脈瘤出血の止血と静脈瘤自体の消失の大きく2つに分けられる。前者は[[対症療法]]、後者は[[根治療法]]にあたるため、最終的な目標は静脈瘤の消失となる。
; 食道バルーンタンポナーデ
: 出血時には、バルーンによって出血部位を圧迫することで止血を図る。長期間使用すると圧迫壊死を起こすため、あくまで一時的な止血手段であり、他の治療法によって完全に止血させる必要がある。
; 薬物療法
: 非破裂時には、[[バソプレッシン]]で門脈圧を低下させて止血を図る。[[βブロッカー]]や[[ARB]]も有効とされる。
: 破裂時にはバゾプレッシンと[[ニトログリセリン]]の併用が行われる。<ref>市田勝ほか. β遮断薬の位置付け:心疾患以外の適応はないのか?. Cardiac Practice 2009;20(2):189-193.</ref>
; 内視鏡的硬化療法(endoscopic injection sclerotherapy; EIS)
: 硬化薬([[オレイン酸エタノールアミン]]など)を血管内外に局注して止血を図る。90%以上の確率で止血可能。