「農奴制」の版間の差分

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== 概要 ==
中世ヨーロッパにおいて[[農民]]の標準的な身分である農奴は、土地保有者である[[封建領主]]に人身的に隷属し、移動の自由をもたず、また、領主によって恣意的に[[課税]]されたが、古代の奴隷とは異なり、個人の[[財産]]を保有し、[[婚姻]]するなどの[[権利]]を有していたとされる<ref name=asahi>[[#読む事典|『世界史を読む事典』(1994)p.105]]</ref>。そのため[[マルクス経済学]]における[[史的唯物論]]([[経済発展段階説]])においては、中世封建制(農奴制)は、古代奴隷制よりも高次の発展段階と規定された。農奴に関する90年代以降の若手研究者からは、特に冷戦時代に殊更その悲惨さを強調することで共産主義国家などで、自らの行う共産主義的政策の正統性を主張するために意図的且つ過剰に偶像化されていたとの指摘もある
 
西ヨーロッパにおいては、中世後期の[[貨幣経済]]の進展とともに[[自作農|自作農民]]化していった<ref name=asahi/>。