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'''マッドチェスター''' ('''Madchester''') とは、[[音楽のジャンル一覧|音楽のジャンル]]のひとつ。イギリスの都市の名前である[[マンチェスター]](''Manchester'')と「狂った」という意味のマッド(''Mad'')を合わせて作れた造語。1980年代後半から1990年前後にかけてマンチェスターを中心に起こったムーブメントに由来する。'''マンチェスター・サウンド'''とも呼ばれ、ダンサブルなビートと[[ドラッグ]]文化を反映した[[サイケデリック]]なサウンドが特徴とされる[[ロック (音楽)|ロック]]のスタイルを指す。
 
==解説==
当時のダンス音楽の[[レイブ (音楽)|レイブ]]文化とエクスタシー([[メチレンジオキシメタンフェタミン|MDMA]])などの多幸感をもたらすドラッグの流行とあいまって、それまでのイギリスにはなかったオープンで享楽主義的な音楽とオーディエンスが大量に発生した。[[レイブ (音楽)|レイブ]]同様に共同体意識のもと、アーティストと観衆の上下関係や垣根を取り払うことを目指し、「これからは(ステージの上のバンドではなく)オーディエンスの時代だ」とも言われた。[[セカンド・サマー・オブ・ラブ]]と呼ばれるムーヴメントの影響を受けており、[[ハウス (音楽)|ハウス]]を中心とした[[ダンス]]・ミュージックの発展とも大きく関わっている。音楽的には伝統的なロックのフォーマットを取りながらも、ハウス音楽的な4の4つ打ちのビートを導入し、それまでのリスナーにとっての受身のロック音楽と異なり「オーディエンスが踊れるかどうか」をという機能性を重視した。この系統の有名なレーベルとして、[[ファクトリー・レコード]]などがある。
 
[[ストーン・ローゼズ]]の2ndアルバム『[[セカンド・カミング]]』での大幅な方向転換や他のムーヴメントの台頭などにより存在は薄れ、当時低迷していたUKシーンをメディアが誇張し持ち上げたという印象をリスナーに与えてしまい、短命に終わったムーヴメントではあったものの、現在UKシーンで大御所として活躍するバンド[[オアシス (バンド)|オアシス]]や[[ブラー]]、[[レディオヘッド]]などの多く ちょうど世代的にこのムーヴメントをくぐけてきたミュージシャンが多く来ており、後継のバンドに絶大な影響を与えたとも言われる。
 
== 代表的なミュージシャン ==
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*[[ジェイムス (イギリスのバンド)|ジェイムス]] ''James''
*[[ソウル・II・ソウル]] ''Soul II Soul''
*[[ワールド・オブ・ツイスト]] ''World Ofof Twist''
*[[808ステイト]] ''808 State''