「長母音」の版間の差分

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長短の違いで意味の弁別を行う[[言語]]があり、[[日本語]]はその代表的な例である。中には[[エストニア語]]のように短・長・超長の三段階で意味を区別する言語もあるが、非常に珍しい。
 
[[アメリカ合衆国]]で用いられている[[英語]]では、[[アクセント]]がある緊張母音は長母音になで発音されことも多い<ref>例えば「Thomas({{IPA-en|'tɔməs}} )」は音声学上は「{{IPA-en|'tɔːməs}} 」の発音に近い場合がある。</ref>、[[アクセント]]に伴う現象であって<!--実際の長さ自体は-->意味の弁別に関与しない。特に[[アメリカ合衆国]]の[[英語]]でその傾向が強い。
 
== 発音記号に於ける表記 ==
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==世界の言語に於ける長母音==
[[ヨーロッパ]]では、特に[[ゲルマン語派]]に属する言語([[ドイツ語]]、[[オランダ語]]など)は母音の長短を弁別する言語が多い。ただし、[[英語]]や[[アイスランド語]]では、歴史的には長母音と短母音が対応していたものの、長母音の発音が変化したこと([[大母音推移]]など)により、音声学上の長短の対応関係崩壊している。
 
一方、[[フランス語]]や[[スペイン語]]など[[ロマンス諸語]]は母音の長短の区別を失っている。アクセントなどの関係で長母音が現れることはあるが、これはあくまでも異音であり、意味の弁別に関与しない。
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== 英語の長母音・短母音 ==
英語において「long vowel」(長母音)は、現在は音声学的な長母音を意味しな場合も多い。その代わりに、上述の歴史を踏まえた英語の母音の二種類の区別の一方を意味する場合が多い。具体的には、[[フォニックス]]教育で用いられるよa・e・i・o・u をアルファベット文字名で発音することを長母音と呼ぶ。<!--[[フォニックス]]教育の影響から、実際の発音の長短よりも、単語の中にあってその文字名と同じ読み方をされる a・e・i・o・u を指すことが多い。-->たとえば、baby の {{ipa|eɪ}}、meter の {{ipa|iː}}、tiny の {{ipa|aɪ}}、broken の {{ipa|oʊ}}、humor の {{ipa|juː}} などは、この意味での「長母音」である。したがって音声学的には記号 {{IPA|ː}} で表される「長母音」であってもそう呼ばれない場合があり(短母音についても同様)、母音の長短について述べるときは混乱を招きやすい。
 
== 脚注 ==