「トリック (推理小説)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
{{出典の明記|date=2015年4月}}
'''トリック''' ({{en|trick}}) は、主に[[犯罪]]行為を隠蔽するための、詭計・たくらみである。ここでは、[[推理小説]]などの[[ミステリー]]作品で描かれるトリックについて述べる。
 
45 ⟶ 46行目:
しかし、[[指紋|指紋鑑定]]や[[DNA鑑定]]といった新しい捜査手法の発達によって死体損壊トリックその物に強い制限がかかり、もっぱらそのような捜査手法が排除できる[[クローズド・サークル]]で用いられることが多い。また近年では、例えば[[見立て殺人]]において損壊させた意図を隠すためにそれを行なった、といった、死体損壊トリックそのものを別のトリックによって覆い隠すというような例が多い。
 
「顔の無い死体」の例は古くからあり、江戸川乱歩は紀元前からあると指摘している。具体的には[[ヘロドトス]]が『[[歴史 (ヘロドトス)|歴史]]』(紀元前5世紀頃)に記述した「ランプシニトス」 ([[紀元前1200年頃12世紀]][[古代エジプト]]の[[ファオ]]であった[[ラムセス43世]](ランプシニトス王)に比定) の話と、これに影響を受けたと見られる[[パウサニアス]]の記録(紀元前2世紀頃)を挙げている<ref>江戸川乱歩「顔のない死体」『続・幻影城』収録</ref>。また横溝正史は「密室」「一人二役」と共に推理小説の三大トリックとしている。
 
=== 叙述トリック ===