「シナ・チベット語族」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Syrotyna (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
4行目:
|familycolor=Sino-Tibetan
|family = 世界でも主要な語族の一つ。
|child1=[[中国語|シナ語派]]
|child2=[[チベット・ビルマ語派]]
|iso2=sit
|iso5=sit
|map=[[File:Lenguas sino-tibetanas.png|300px]]
|map_caption=シナ・チベット語族の分布図(赤は[[中国語|シナ語派]]、緑は[[チベット・ビルマ語派]])
}}
[[ファイル:Map of sinitic languages-ja.svg|thumb|300px|中国語方言の分布]]
'''シナ・チベット語族'''(シナ・チベットごぞく)は、[[言語]]の[[言語学]]上の分類単位の一種で、主に[[中国]]、[[台湾]]、[[東南アジア]]など[[アジア]]の[[民族]]によって話される250余の諸言語のことである。多くが声調言語、[[孤立語]]であるが、これは言語系統上と言うより地域特性であるとも言われている。
 
代表的な言語として、[[中国語]]、[[ビルマ語]]、[[チベット語]]がある。'''シナ・チベット諸語'''<ref name="hashimoto">『講座 言語 第6巻 世界の言語』北村甫編、[[橋本萬太郎]]ら共著(大修館書店)</ref><ref name="shimomiya">『世界の言語と国のハンドブック』[[下宮忠雄]](大学書林)</ref>、'''支那・蔵語族'''、'''漢蔵語系'''、'''漢・チベット語系'''、'''中国・チベット語系'''ともいう。
 
== 概要 ==
シナ・チベット語族に属する言語は、多くが[[声調]]言語、[[孤立語]]である。ただし、これは言語系統上と言うより地域特性であるとも言われている。
 
7世紀の[[チベット語]]の発音を反映していると考えられる[[チベット文字]]の綴りは、この時代のチベット語に子音クラスターがあり、一方でトーン型の声調は有していなかったことを示している。また、詩の押韻や[[漢字]]の音符から研究が進んでいる中国語の[[上古音]]も、古代中国語における子音クラスターの存在やトーン型声調の不在を示唆している。
 
[[ミャオ・ヤオ語族]]や[[タイ・カダイ語族]]は、声調言語であり孤立語であること、現在シナ・チベット語族とされている言語と共通する語彙が多く見られることから、かつてはシナ・チベット語族に含まれると考えられていた。しかし、研究の進展によって語彙の共通性は主に借用によるものであることが明らかになり、借用語を除いた語彙の共通性が乏しいことから、現在では別の語族と考えられている。
 
== 系統 ==
シナ・チベット語族とされる言語グループの系統は、諸説あるが、下記の通り列挙する。
 
=== シナ語派 ===
 
*[[中国語|シナ語派]] (Sinitic)
** [[中国語|中国諸語]]
*** [[官話]] (Mandarin)