「ボーリング」の版間の差分

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ボーリング調査の持つ大きな欠点・問題点の明示
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当項目では、円筒状の穴を穿つ行為の中で、特に地中に円筒状の穴を穿つ作業について述べる。
 
==ボーリングによる地盤調査の抱える大きな問題点==
ボーリングによる[[地盤調査]]は[[標準貫入試験]]による[[N値]]の割り出しを基本とするが、多岐にわたる問題も抱えている<ref>[http://www.pwri.go.jp/team/geosearch/wadai_04.html 気をつけよう,軟弱地盤と標準貫入試験]</ref>。また、現在の最新型ボーリングでさえも、地盤調査でのすべり面の判定は困難である<ref>[http://www.ejec.ej-hds.co.jp/common/pdf/all_core_boring.pdf 貫入試験併用オールコア・ボーリング]</ref>。
 
独立行政法人である[[土木研究所]]のウェブサイトである「物理探査」<ref>[http://www.pwri.go.jp/team/geosearch/wadai_04.html 気をつけよう,軟弱地盤と標準貫入試験]</ref>より、以下の指摘がされています。
*この試験は、ボーリングを利用して地盤の強度をN値として表現しますが、サンプラーを30cm深さを重錘で貫入させるのに必要な打撃を基準にN値を表現しています。N値を1m毎で表現していますが、実際の値は、貫入した30cmのデータだけを表現しています。すなわち、残りの70cm70%のデータは表現されていないということです。
*計測値が、線形尺度でも正規分布でもなく、対数正規分布しています。
*重錘でサンプラーを打撃する荒業なために、軟弱地盤では詳細な値を正確に得ることは出来ません。
上記を鑑みると、ボーリング調査で、複雑な構造を持つ構造物である地質の状態を把握できるとは思えません。
また、貫入時に水を加えるので、地盤の強度は自然と減ってしまいます。これでは、正確な値を得ることは無理です。
 
== 概要 ==
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* パーカッション・ボーリングマシンのロッドに回転力を加え、より掘削が容易になるよう改良されたマシンである。
* 深部や硬い基岩を掘削する場合に用いる。
 
==ボーリングによる地盤調査の抱える問題点==
ボーリングによる[[地盤調査]]は[[標準貫入試験]]による[[N値]]の割り出しを基本とするが、多岐にわたる問題も抱えている<ref>[http://www.pwri.go.jp/team/geosearch/wadai_04.html 気をつけよう,軟弱地盤と標準貫入試験]</ref>。また、現在の最新型ボーリングでさえも、地盤調査でのすべり面の判定は困難である<ref>[http://www.ejec.ej-hds.co.jp/common/pdf/all_core_boring.pdf 貫入試験併用オールコア・ボーリング]</ref>。
 
独立行政法人である[[土木研究所]]のウェブサイトである「物理探査」<ref>[http://www.pwri.go.jp/team/geosearch/wadai_04.html 気をつけよう,軟弱地盤と標準貫入試験]</ref>より、以下の指摘がされています。
*この試験は、ボーリングを利用して地盤の強度をN値として表現しますが、サンプラーを30cm深さを重錘で貫入させるのに必要な打撃を基準にN値を表現しています。N値を1m毎で表現していますが、実際の値は、貫入した30cmのデータだけを表現しています。すなわち、残りの70cmのデータは表現されていないということです。
*計測値が、線形尺度でも正規分布でもなく、対数正規分布しています。
*重錘でサンプラーを打撃する荒業なために、軟弱地盤では詳細な値を正確に得ることは出来ません。
上記を鑑みると、ボーリング調査で、複雑な構造を持つ構造物である地質の状態を把握できるとは思えません。
また、貫入時に水を加えるので、地盤の強度は自然と減ってしまいます。これでは、正確な値を得ることは無理です。
 
== 関連項目 ==