「恩賜上野動物園」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
127行目:
** 主な動物 - [[カワウ]]、[[タンチョウ]]、[[シジュウカラガン]]、[[オオハクチョウ]]、[[マガン]]、[[モモイロペリカン]]、[[ニホンコウノトリ]]、[[オオワシ]]等
 
== 歴史 ==
[[File:昭和3年(1928年)のオットセイ池.jpg|thumb|150px|right|昭和3年(1928年)のオットセイ池]][[File:上野動物園のゾウ 動物園グラフ 昭和12年3月20日初版.jpg|thumb|200px|right|1938年(昭和13年)以前のゾウ]]
* [[1882年]][[3月20日]] - [[農商務省 (日本)|農商務省]]博物局付属の動物園として開園。当初は1ヘクタールの広さであった<ref name="post"/>。
* [[1883年|1883]]-[[1901年]] - アジアゾウ、トラ、ヒョウ、[[シフゾウ]]、[[ハリモグラ科|ハリモグラ]]、[[ニホンオオカミ]]、[[アホウドリ]]、[[ウシウマ]]、[[トキ]]、[[シマフクロウ]]などが来園。
* [[1895年]]7月 - [[黒川義太郎]]、最初の動物園獣医として採用<ref name="Ishida">[[石田戢]], 2000.上野動物園, 東京公園文庫16, 東京都公園協会</ref>。
* [[1895年]] - [[日清戦争]]で旅順を陥落させた[[山地元治]][[第1師団 (日本軍)|第1師団]]長から[[フタコブラクダ]]2頭が[[大正天皇|皇太子]]に献上され飼育された<ref name="post"/>。
* [[1902年]] - [[ドイツ帝国]][[ハンブルク]]の[[ハーゲンベック動物園]]からライオン([[バーバリーライオン]])<ref name="post"/>、[[ダチョウ]]、ホッキョクグマなどが来園。
* [[1903年|1903]]-[[1935年]] - [[キリン]]、[[カバ]]<ref>日本初[http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920445/231 「河馬初めて来る」明治44年5月18日東京日日新聞『日本全国諸会社役員録. 第回』](国立国会図書館近代デジタルライブラリー)</ref>、[[チンパンジー]]、[[ゴールデンライオンタマリン]]、[[テングザル]]、[[メガネザル]]、[[レッサーパンダ]]、[[ナマケモノ]]、[[センザンコウ]]、[[タイマイ]]、[[クロツラヘラサギ]]、[[モリバト]]などが来園。
* [[1907年]] - キリンが2頭来園。当初ラクダ小舎の天井を除き、柱を継ぎ足した仮設キリン舎で飼育された。この年入場者数が初めて100万人を超えた<ref name="post"/>。
* [[1924年]]2月1日 - 管理者が[[東京市]]となる([[昭和天皇|皇太子]]御成婚記念による特旨)。
* 1935年 - [[タイ王国|タイ]]の少年団から親善のためゾウ(ワンリー)が寄贈され来園。
* [[1936年]]7月25日 - クロヒョウ脱走、14時間後に無事捕獲。
* [[1937年]] - 日本で初めてキリンが繁殖する(ただし、この時点で[[繁殖賞]]は存在しない)。爬虫類室が完成<ref name="post"/><!--この出典は爬虫類室について。-->。
* [[1938年]] - 日本で初めてカバが繁殖する。
* [[1943年]]8-9月 - [[東京都長官]]・[[大達茂雄]]の命により、ゾウ(ワンリーとトンキー)、[[ヒグマ]]、[[ツキノワグマ]]、ライオン、[[ヒョウ]]、[[クロクマ]]、トラ、[[チーター]]、ホッキョクグマ、[[ガラガラヘビ]]、[[ニシキヘビ]]、[[マレーグマ]]、[[アメリカバイソン]]など14種27頭が[[戦時猛獣処分#上野動物園における戦時猛獣処分|戦時猛獣処分]]される。[[1944年|1944]]-[[1945年]]には餌不足により一部動物が処分される<ref>[http://www.japanfocus.org/-Frederick_S_-Litten/3225 Starving the elephants; Asia-Pacific Journal, 38-3-09, 2009]</ref>。
* [[1949年]] - ゾウ「[[インディラ (象)|インディラ]]」と「[[はな子]]」来園。
* [[1950年]] - 国内で初めて[[オマキザル|ノドジロオマキザル]]の繁殖に成功する(これ以降、繁殖賞を受賞)。
* [[1951年]] - [[捕鯨]]団が持ち帰った[[ヒゲペンギン]]が来園<ref name="post"/>。
* [[1952年]] - 開園70周年を記念して、ディック・クレメンスによるライオンショーが行われた<ref name="post"/>。3月20日、海水水族館完成。
* [[1959年]] - アフリカ生態園完成([[1979年]]まで)。
* [[1960年]] - 2年前に来園したトラのワンとシュフが繁殖に成功、11年間で12回43頭を出産した<ref name="post"/>。
* [[1961年]] - 国内で初めて[[オランウータン]]、[[カリフォルニアアシカ]]の繁殖に成功する。
* [[1962年]] - 国内で初めて[[ジャガー]]、[[コビトカバ]]の繁殖に成功する。
* [[1972年]]
** [[ジャイアントパンダ]]「カンカン」と「ランラン」来園。パンダブームが起こる(以下、特筆の無い“パンダ”はジャイアントパンダを指す)。
** 世界で初めて[[ニシアフリカコビトワニ]]の繁殖に成功する。
* [[1977年]] - 国内で初めて[[マナヅル]]の[[人工授精]]に成功する。
* [[1985年]]
**国内で初めてチンパンジーの人工授精に成功する。
**国内で初めてジャイアントパンダの人工授精に成功するが出産2日後に母親の下敷きになり死亡。
* [[1986年]] - パンダ「[[トントン (ジャイアントパンダ)|トントン]]」が誕生。
* [[1989年]] - ズーストック計画実施。
* [[1990年]] - 国内で初めて[[ベンガルヤマネコ|アムールヤマネコ]]、[[ベルツノガエル]]の繁殖に成功する。
* [[1996年]]春 - ゴリラ・トラのすむ森完成。
* [[1997年]] - 世界最高齢のゴリラの雄「ブルブル」(推定44歳)が死亡。
* [[1999年]][[7月20日]] - 両生爬虫類館完成。
* [[2001年]] - アイアイ、オカピ来園。
* [[2002年]] - 国内で初めて[[アカガシラカラスバト]]、[[ハダカデバネズミ]]などの繁殖に成功する。
* [[2003年]] - 国内で初めてアイアイ、[[タテガミオオカミ]]の繁殖に成功する。
* [[2004年]] - ゾウのすむ森完成。国内で初めて[[オグロヅル]]の繁殖に成功する。
* [[2006年]]4月28日 - クマたちの丘完成。
* [[2008年]]4月30日 - パンダ「リンリン」慢性心不全により死亡(22歳)、最大5頭飼育されていたパンダがいなくなる。
* [[2009年]]5月23日 - アイアイのすむ森オープン。
* [[2010年]] - 東京都が、上野動物園で2011年にもパンダを復活させると公表。
* [[2011年]]
** 2月21日 - [[中華人民共和国|中国]]からの借り受けにより、パンダの雄「比力(ビーリー)、5才5か月」と雌「仙女(シィエンニュ)、5才7か月」が来日。来日にあたっては、中国当局に対するレンタル料および研究資金として、諸外国の同種施設と比べて約10倍の金銭の投資(日本8千万円、アメリカ4千万円、イギリス9百万円、東南アジア諸国5百万円­ほど)をしたことが奏功し、およそ3年振りにパンダが復活することになった。
** 3月9日 - 東京都が、パンダの日本名と一般公開日を発表。雄は「リーリー(力力)」、雌は「シンシン(真真)」に、公開日は3月22日の13時。
** 3月11日 - [[東日本大震災]]発生。目立った被害は無し<ref>{{cite web|url=http://ueno.keizai.biz/headline/796/ |title=上野動物園、地震による被害無し-福島からカワウソの受け入れも予定 |publisher=[[上野経済新聞]] |accessdate=2012-01-05 }}</ref>。
** 3月17日 - 東日本大震災の影響で「節電への協力や余震が続く中で来園者の安全確保が困難」である事を理由に、この日より当分の間休園。これにより、[[3月22日|22日]]のパンダ一般公開も無期限延期となった。
** 4月1日 - 動物園が再開(節電のため開園時間は当分の間通常より1時間半短縮)。延期していたパンダ2匹の一般公開開始。
** 4月16日 - 東日本大震災が遠因の怪我や内臓機能障害により、カバの「[[サツキ (カバ)|サツキ]]」が死亡<ref>{{cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/19/kiji/K20110419000655060.html |title=上野動物園のカバの「サツキ」“被災死”|publisher=[[スポーツニッポン]] |accessdate=2011-04-23 }}</ref>。
* [[2012年]]
** 6月30日 - パンダのシンシンに妊娠の兆候が確認されたため、展示を中止。
** 7月5日 - パンダのシンシンが同日12時27分、リーリーとの間に第1子(体重133.1グラム、性別はオス)を出産。<ref>[http://www.ueno-panda.jp/topics/detail.html?id=109 ジャイアントパンダの赤ちゃん誕生! - UENO-PANDA.JP]</ref>
** 7月11日 - 前述の第1子が同日午前8時30分、シンシンの母乳を誤嚥したことによる肺炎で死亡。<ref>[http://www.ueno-panda.jp/topics/detail.html?id=116 シンシンの子が死亡しました - UENO-PANDA.JP]</ref>
 
[[ファイル:UenoZooMonorail1278.jpg|thumb|240px|<center>都営上野懸垂線</center>]]
 
== 関連人物 ==