「戦車」の版間の差分

「戦後第〇世代主力戦車」、「第〇世代戦車」や「主力戦闘戦車」など誤解を生む表現の修正 ほか
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(「戦後第〇世代主力戦車」、「第〇世代戦車」や「主力戦闘戦車」など誤解を生む表現の修正 ほか)
:一方、 [[中国語]]では「<span lang="zh" xml:lang="zh">'''戰車'''</span>」は[[チャリオット|古代戦車]]を意味する。近代戦車は tank を音写して「<span lang="zh" xml:lang="zh">'''坦克'''</span>」と呼んでいる。但し、[[台湾]]では日本語と同様に「'''戰車'''」と呼んでいる。
;ドイツ語での呼称
:[[ドイツ語]]では <span lang="de" xml:lang="de">'''P'''anzer'''k'''ampf'''w'''agen</span>(装甲・戦闘・車輌)の略称として '''<span lang="de" xml:lang="de">Panzer</span>'''([[パンツァー]])が一般的である。英語上ではPanzerは「ドイツの戦車」全般を意味する語として取り入れられている。元来ドイツ語でPanzer は装甲という意味で、英語の '''<span lang="en" xml:lang="en">Armour</span>''' / '''<span lang="en" xml:lang="en">Armor</span>''' と同様に、かつては中世騎士などが身につけた金属製の甲冑・[[鎧]]を意味し、''Panzergrenadier''(装甲[[擲弾兵]])などはこちらの用法から来ている。現代ではPanzerは装甲戦闘車両(戦車)の意味で使われる事が多いので、旧来の鎧は[[:de:Rüstung|Rüstung]]と呼んで区別されることが増えた<ref group="出典">アーマーモデリング誌創刊号での、ドイツ人編集者の証言より</ref>。但し、日本語では装甲戦闘車輌としての''Panzer''でも、例えば''Panzerdivision''は「戦車師団」ではなく「装甲師団」や「[[機甲師団]]」と訳される<ref>現在のドイツ連邦軍のpanzerdivisionも装甲師団と訳されるのが通例である。日本語中の頻出度を調べるサービス[http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/search_form]で検索すると「装甲師団」31件、「機甲師団」22件に対して、「戦車師団」は5件。しかも内訳をみていくと装甲師団はドイツのPanzerDivisionのことを表してる用例ばかりなのに、戦車師団はいずれもドイツのそれではなく日本や韓国の戦車師団についての用例である(2014年の検索結果)</ref>。また、[[パンツァーファウスト]]のように原語をそのまま音写するのが一般的な言葉もある<ref>パンツァーファウストは直訳すると鉄拳というような意味になるが、[[パンツァーシュレック]]、{{要出典範囲|パンツァートートのように対戦車擲弾発射装置(Raketen'''panzer'''büchse)にはパンツァーを冠する慣例があった|date=2014年7月}}。現代のドイツ軍でもパンツァーファウストの名前を受け継いだ後継兵器を使用しており、そのうち[[パンツァーファウスト3]]を日本の自衛隊が110mm個人携帯対戦車弾として採用している。そのため日本の公文書中にもパンツァーファウストの文字を見て取れる</ref>。
 
===制式名称と愛称===
 
===冷戦期 - 現代===
戦後第1世代の中戦車(第1世代主力戦車)は、アメリカでは[[90mm戦車砲 (アメリカ)#T54シリーズ|M36/41 90mmライフル砲]]、イギリスでは[[オードナンス QF 20ポンド砲]]、ソビエトでは[[D-10 100mm戦車砲#D-10T|D-10T 100mmライフル砲]]を搭載して開発された。しかし欧州正面では、東西双方の陣営がより重武装、重装甲の[[コンカラー (戦車)|コンカラー]]や[[M103重戦車|M103]]あるいは[[IS-3]]や[[T-10 (戦車)|T-10]]などの重戦車を並行配備していた。また、[[M24軽戦車|M24]]やその後継である[[M41軽戦車|M41]]といった軽戦車もその機動力によって偵察などの任務に不可欠であると認識されていた。
 
60年代半ばまではこの軽戦車・中戦車・重戦車という区分が軍事作戦上の意味を持っていたが、センチュリオン用に開発された[[ロイヤル・オードナンス L7|L7・105 mm 砲]]を装備する戦後第2世代戦車(第2世代主力戦車)が十分な火力と機動力を得たことから、重量とアンダーパワーによる運用の不自由さを持つ重戦車や、貧弱な武装と装甲しか持たない軽戦車、あるいは自走化された対戦車砲である駆逐戦車は存在意義を失っていった。
 
戦後第2世代戦車(第2世代主力戦車)が従来の軽戦車や重戦車の任務を統合していくなかで、従来の中戦車のみが主戦力として生き残り、その運用要求から戦後第3世代戦車(第3世代主力戦車)が開発されるに及んで、生産や配備、編制上での「主力」ではない、あらゆる局面において活用される戦車としての「'''主力戦闘戦車''' ('''MBT''') の概念が完成したとも言える。また、この過程において軽戦車や歩兵戦車などが果たしていた役割を担うための車輌として、[[歩兵戦闘車]]のような主力戦車よりも軽量の戦闘車輌が多数生み出された。
 
大戦後の戦車の開発には、東西の[[冷戦]]が大きく影響している。双方で主にヨーロッパにおける地上戦を想定した軍備拡張が行われ、その中心である戦車の能力は相手のそれを上回る事が必須条件であった。そのため、[[ソビエト連邦|ソ連]]を中心とする東側諸国が新戦車を開発すると、その脅威に対抗すべく米欧の西側諸国も新戦車を開発するというサイクルが繰り返された。その結果、大きく下記の様に世代分類されている。米ソが直接交戦する事態こそ無かったものの、[[朝鮮戦争|朝鮮]]、[[中東戦争|中東]]、[[ベトナム戦争|ベトナム]]などでの[[代理戦争]]において、双方の戦車が対峙する事となった。
なお、東側がソ連・ロシア製戦車の調達で統一されていたのに対して、西側においても開発費・調達費削減などの目的で競作や共同開発による戦車の共通化が幾度か試みられたが([[レオパルト1]]と[[AMX-30]]の競作、[[MBT-70]]の共同開発など)、各国の戦術思想の違いや自国への利益誘導などによる仕様要求の不一致からいずれも失敗に終わっており、主砲などの装備レベルでの[[デファクトスタンダード]]に留まっている。
 
====戦後第1世代主力戦車====
[[ファイル:Centurion 58C S00.JPG|thumb|センチュリオン]]
;第1世代
{{-}}
 
====戦後第2世代主力戦車====
[[ファイル:Leopard 1 in Norwegian service.jpg|thumb|レオパルト1]]
;第2世代
;第2.5世代
[[ファイル:T72.JPG|thumb|T-72]]
:120mm級の火砲を搭載し、当時まだ珍しかった複合装甲を採用し、軽量化に裏づけされた機動性等、走・攻・守のバランスに優れたソ連の新戦車T-72の登場は西側に脅威を与え、 第3世代主力戦車開発の起爆剤となった。一方、[[イスラエル]]初の国産戦車メルカバは[[中東戦争]]の教訓と乗員保護重視の思想を反映した独自の設計と、初陣でT-72を破った事で注目を集めた。ただし中東戦争で使われたT-72は性能を落とした輸出型、いわゆるモンキーモデルであった上に乗員の練度や運用にも問題があったとされ、依然としてソ連製戦車は西側に脅威を感じさせていた。
:先進国の多くは主力戦車を第3世代、3.5世代主力戦車に更新しているが、それ以外の国の多くではT-72などの第2.5世代主力戦車が採用されている。これは第3世代主力戦車と比べコストが低く、重量も軽量なため、道路などのインフラの未熟な国でも運用できることが大きい。そのため市場価値が未だ大きく、旧共産圏の国々では新規生産と改良が継続されている。
::[[T-72]]、[[74式戦車]]、[[レオパルト1|レオパルト1A1]]、[[メルカバ (戦車)|メルカバ]]、[[CM11]]、[[K1 (戦車)|K1]]、[[96式戦車]]などが相当
{{-}}
 
====戦後第3世代主力戦車====
[[ファイル:M1 abrams armyrecognition usa 026.jpg|thumb|M1エイブラムス]]
;第3世代
{{-}}
 
====ポスト戦後第3世代主力戦車====
[[ファイル:Leopard 2 A5 der Bundeswehr.jpg|thumb|レオパルト2A5]]
;第3.5世代
:[[冷戦]]終結に伴う軍事的緊張の緩和と軍事費削減、重量の限界などで「第4世代主力戦車」の登場前に、第3世代主力戦車のアップグレードが図られた。モジュール装甲の導入のほか、トップアタック機能がある対戦車ミサイルなどの上方からの攻撃への考慮。火砲の長砲身化等による威力の向上。[[戦術データ・リンク#IVIS|車間情報システム]]の搭載による[[C4Iシステム|C4I化]]が図られている。
:;改修開発
::既存の戦車を改修によりアップグレードがなされ、延命が図られている。火砲の換装や装甲の追加・改善、暗視装置など電子機器の改良がなされているが、重量が増加し概ね3トン以上、最大で約10トン増加している。
:::[[レオパルト2#改修による強化|レオパルト2A5]]、[[M1エイブラムス|M1A2]]、[[チャレンジャー2]]、[[レオパルト2#改修による強化|レオパルト2A5]]、[[T-84]]、[[T-90|T-90A]]、[[K2 (戦車)|K2]]、[[99式戦車]]などが相当
 
:;新規開発
::*現用戦車の陳腐化
::*改修による能力向上の困難・費用対効果の悪さ
:::[[ルクレール]]、[[メルカバ (戦車)|メルカバMk.4]]、[[10式戦車]]、[[ルクレールK2 (戦車)|K2]]、T-14などが相当
{{-}}
 
=====戦後第4世代主力戦車=====
20世紀の内にも登場する筈であった「戦後第4世代主力戦車」は未だ模索の段階であり、世界的な定義は決定していない。これは東西[[冷戦]]の終結によって、正規戦が起こる蓋然性が低下し、各国の新型戦車開発が停滞しているからである。同時に、戦車開発史上もっとも一般的な手法であった、サイズを拡大することで主砲の大口径化と防御力向上を達成する、ということが困難になったからである。なぜならば、物理的法則から60tを超えるような戦車は行動を大きく制限され、主力戦車としての運用に支障が出るのである。この問題を解決するために、サイズ拡大によらない性能向上が模索されている。
 
サイズ拡大によらない性能向上の一つは、情報のデータリンクを強化して、集団的な戦闘力を高めることである。これは既に現実のものとなりつつあり、[[C4Iシステム|C4I]]と呼ばれる情報指揮統制システムを備えることが、世界最新鋭の戦車(いわゆる3.5世代主力戦車)とみなされるための必須の条件となりつつある。情報連携力を強化する研究は各国で盛んに行われており、なかには[[MCS|戦車機能を数量で分担する]]など斬新なアイデアも提案されている。
 
そして限られた資源で、[[非対称戦]]や[[ネットワーク中心の戦い]]という新しい課題に対応しなければならず、従来の正規戦闘より柔軟さが求められる。前述のデーターリンク機能に加えて高度なセンサーによる周辺監視システム、不意打ちに備えた全周防御、迅速に戦場まで移動する戦略機動性、戦場における自由度を確保する戦術機動性などが求められている。
 
2010年度に装備化された10式戦車では、可視系の視察照準にハイビジョンカメラを用いたモニター照準方式を世界で初めて戦車に採用<ref group="出典">[http://www.mhi.co.jp/news/story/1101175018.html 三菱重工|「Best Innovation 2010」]</ref>、複数の目標を同時に補足識別する高度な指揮・射撃統制装置に加え、リアルタイムで情報を共有できる高度な[[自衛隊のC4Iシステム|C4Iシステム]]などを装備しており、例えば小隊が複数の目標を同時に射撃するときシステムが最適な目標の割り振りを自動的に行って同時に発砲したり、小隊長が小隊内の他の戦車の射撃統制装置をオーバーライドして照準させることも可能である。また、1990年度に制式化された90式戦車では実現困難だった水準の小型軽量化を実現し戦略機動性が向上、戦術機動性も[[無段変速機#油圧機械式無段変速機|油圧機械式無段階自動変速操向機]] (HMT) の採用により向上した。
この中、[[自衛隊]]は2009年に制式化した[[10式戦車]]を、'''第4世代戦車'''と位置づけている<ref>装備品カタログの10式戦車の項目に第4世代戦車であると記されている 自衛隊装備年鑑〈2010‐2011〉朝雲新聞社編集局 (著, 編集) ISBN-10:4750910317 ISBN-13:978-4750910314</ref>。[[自衛隊のC4Iシステム|C4Iシステム]]など、いわゆる3.5世代戦車としての特徴に加え、アクティブサスペンションによって主砲の反動を押さえ込む新機軸によって、第3世代戦車では困難だった水準の小型・軽量化を実現している<ref>従来の方式で、120mmクラスの砲を発射して十分な命中精度を得るには、その反動を吸収するための50トン以上の重量が必要だった</ref>。軽量化により、機動性が戦略・戦術両面で大幅に向上し運用性の柔軟性が増した。それでいて攻守の能力は低下せず、むしろ小型化によって必要な装甲面積が減少したことによる防御力の向上さえも実現したとされる。
 
戦車の軽量化路線については、早くも米国([[M1エイブラムス#形式|M1A3計画]])や中国([[99式戦車|99式改良0910工程]])が追従する姿勢を見せている。しかし、世界的な趨勢とまでは言い切れず、第4世代主力戦車の定義を決定するものとまではなっていない。その議論は現在でも継続中であり、10式戦車が世界初の第4世代戦車となるのか、小型化に成功した3.5世代戦車に留まるのか、今後の各国の開発方針・流れが注目される
 
2015年4月現在、ロシアでは[[アルマータ]]と呼ばれる装軌車両用の共通車体プラットフォームを基に次期主力戦車T-14を開発中である。T-14は乗員全員を車体前方に設けられた装甲カプセルに搭乗させることで乗員を弾薬から隔離し、視察照準を車体内から遠隔操作で行う無人砲塔を採用していると見られており、10式戦車と同じくモニター照準方式を採用していると考えられる。ウクライナ問題もありドイツとフランスの次期主力戦車計画にどのような影響を与えるか今後の動向が注目される。
<!--
{{要出典範囲|世界的な非対称型戦闘の増加以前は140 mm 級の滑腔砲とそれに耐える装甲が「第4世代主力戦車」の基準として考えられてきたが、主力戦車同士が直接交戦するような可能性が減少しつつある21世紀現在では、[[非対称戦]](ゲリラ戦)への対応や[[PKO]]などに対応するための緊急展開能力の向上など、戦車に求められる能力が冷戦期のものとは全く異なったものになってきており、第4世代での基準が失われ、代わって最強の戦闘車両は何かという課題が問われている。|date=2010年3月}}
-->
 
各国の技術開発・研究などから、戦車は将来的に以下のような発展をみせると予想されている。
 
[[ファイル:105mm tank gun Rifling.jpg|thumb|第2世代主力戦車の主砲である105ミリ[[ロイヤル・オードナンス L7]]]]
;主砲
:火力の強化については、ドイツのラインメタル社などが140 mm 砲を開発しており、「第4世代主力戦車」の主武装になると期待している。ただし140 mm 級の砲を純粋に搭載すると、反動を抑えるのに必要な重量は70トンから80トンに達すると想像され、現在の技術で取り扱える重量限界を超えてしまう。その為、ラインメタル社では反動低減のための研究が進行中である。
:[[砲弾]]の大きさ及び重量も同時に増加することで、砲への装填や戦車への搭載が人力で行なうには戦車兵に対して過度の負担になると考えられる。前者については[[自動装填装置]]の採用で解決できると思われるが、後者は砲側給弾車といった新たな機械的搭載装置の必要性が検討される。更に、砲弾の大型化で携行弾数が少なくなる可能性があり、これを解決するためには砲弾そのものを改良する必要があると考えられる。
:既にドイツでは[[レオパルト2]]の強化案として同140 mm 砲の搭載テストを行ったが採用は見送られ、現在は120 mm 径のままで砲身長の延長や弾薬の改良などによる火力強化を図っており、他国もこれに追従する動きを見せている。なお10式戦車では、主砲の反動を計算して圧力を調整し反動を吸収するアクティブ・サスペンションの導入により44トンの車体に120 mm 砲の搭載を実現しており、今後同様の手法で重量を抑えつつ140 mm 級主砲を搭載した車輌が出現する可能性も考えられる。
戦後、[[共産主義]]勢力の台頭と[[朝鮮戦争]]の勃発により日本に自衛力の必要性が認められて[[警察予備隊]](後の[[自衛隊]])が組織され、アメリカより「特車」としてM4中戦車などが供給された。また朝鮮戦争中に破損した車輌の改修整備を請け負った事などで、新戦車開発・運用のための[[ノウハウ (知的財産権)|ノウハウ]]が蓄積されていった。戦後初の国産戦車となった[[61式戦車]]は、当時の工業生産技術の限界もあり他国の水準からはやや遅れていたが、続く[[74式戦車]]、[[90式戦車]]は、世界最高水準に到達した主力戦車であった<ref group="出典">ストライクアンドタクティカルマガジン別冊「戦後の日本戦車」古是三春、一戸祟 カマド社</ref>。
 
現在2010年度からは、耐用期限到達に伴い減耗する74式戦車の後継と北方防衛に特化した90式戦車の補完代替更新として、本土防衛用に対[[ゲリラ]]・[[コマンド部隊|コマンド]]戦闘能力と[[C4Iシステム (自衛隊)|情報共有能力]]を高めた[[10式戦車]]が調達されている。全国的な配備を考慮して開発された10式戦車の重量は約44トンとされ、全体の性能も90式戦車を超えると見られている。今後戦車は北海道と九州にのみ集約配備され、本州には配備されなくため、本州配備の74式戦車が担っていた普通科部隊への射撃支援の役目については新たなカテゴリーの車両である[[機動戦闘車]]が引き継ぐことになる。
 
==装備と構造==
;9. 車体
:強固な[[装甲]]で守られている。初期の戦車においては当時の溶接技術が低かったため、装甲板がリベット留めされた車体が大半であった。しかし、被弾時に千切れたリベットが車内を跳ね回り、乗員が死傷する事故が相次いだ。また、近くでの爆発による衝撃波にももろく、装甲板がバラバラになることもあった。第二次大戦前のフランス戦車には分割された溶接車体を[[ボルト (部品)|ボルト]]で接合したものもあったが、貫通しなくても被弾の衝撃でボルトが折損し装甲が脱落することがあった。そのため点ではなく線で接合される溶接式か一体鋳造式、または鋳造部品の溶接接合で製造されるようになった。
:第3世主力戦車においては、複数の装甲材をサンドウィッチ状に重ね、防御力の向上を狙った複合装甲が主流である。これは車体や砲塔の前面等の主要部に用いられるが重量があり、1990年代以降の主力戦車の総重量は50-70トン程度であることが多く、これに対して1,000-1,500馬力級のエンジンで機動性を確保している。
 
;10. 操縦席
 
;第二次世界大戦期
:第二次世界大戦中には、ソ連が[[避弾経始]]に優れた曲面形状の'''鋳造砲塔'''と'''傾斜装甲'''を装備した[[T-34]]戦車を投入、独ソ戦初期のドイツ側の攻撃を寄せ付けなかった。この後、第2世代主力戦車(いわゆる戦後第2世代戦車まで、各国で避弾経始を意識した戦車設計が行われた。
 
;冷戦期 - 現代
:1970年代には、従来の圧延鋼や鋳造鋼ではほとんど阻止不可能な[[APFSDS]]弾が登場して、それまでの傾斜装甲による避弾経始の有効性に疑問が生じた。APFSDS弾を防ぐために、装甲板に[[セラミック]]板などの異素材を挟み込んだ'''複合装甲'''が1970年代後半から採用されはじめ、その後、世界中の第3世代主力戦車では装甲技術の主流となった。それらの戦車の中には傾斜装甲を捨てて垂直面の多い車体とするものも現れたが、21世紀初頭現在の第3.5世代主力戦車でも傾斜装甲が主流であり、あまりに傾斜角が強い為に砲塔の張り出しに引っ掛かってパワーパック交換に支障が出る物もある<ref>M1戦車は砲塔を90度横に向けても、パワーパックがそのまま垂直には引き上げられず、斜めに傾ける作業が必要となっている。</ref>。
 
;未来
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