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| excretion = [[尿]]
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'''メラトニン'''({{Lang-en-short|melatonin}})または'''''N''-アセチル-5-メトキシトリプタミン'''
動物では[[ホルモン]]の一つで[[脳]]の[[松果体|松果腺]]から分泌される。メラトニンの血中濃度は1日のサイクルで変化しており、いくつかの生物学的機能に[[概日リズム]](サーカディアンリズム)を持たせている<ref name="Altun2007">{{cite journal |author=Altun A, Ugur-Altun B |title=Melatonin: therapeutic and clinical utilization |journal=Int. J. Clin. Pract. |volume=61 |issue=5 |pages=835–45 |year=2007 |pmid=17298593 |doi=10.1111/j.1742-1241.2006.01191.x}}</ref>。[[ヒト]]では、メラトニンの血中濃度は昼に低く夜に高く、[[睡眠]]と関連している。[[夜行性]]の生物の場合も同様なリズムを示す。
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== 作用 ==
== 副作用 ==
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* 腹痛(多量に飲んだ場合は、吐き気などの原因になる、といった意味)
専門家の指導が無い限り、14歳以下の子供、妊娠を希望する女性、妊婦、授乳中の女性は使用しないことが勧奨されている<ref>{{cite web|url=http://altmedicine.about.com/od/melatonin/a/melatonin.htm|title=Melatonin|author=About.com|accessdate=2009年12月3日}}</ref>。
== 研究史 ==
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日本では2010年まで承認されておらず、薬事法(当時)により、業としてメラトニンを製造・輸入・販売することは認められていなかった。そのため、入手しようとする人は主として[[個人輸入]]の形で入手するとか、あるいは米国渡港時・旅行時に入手する、などということが行われていた。
[[2010年]](平成22年)4月16日、不眠症治療薬である薬剤一般名「[[ラメルテオン]]」([[武田薬品工業]]株式会社・商品名:ロゼレム錠®8mg)が、[[厚生労働省]]の製造販売承認を取得した。適応は「不眠症における入眠困難の改善」であり、用法・用量は、成人に1回8mgを就寝前に投与となっており、2010年6月11日に[[薬価基準]]収載となった。[[日本]]で研究・開発されたが、まず[[アメリカ合衆国]]の[[アメリカ食品医薬品局]]で承認・販売され、日本でも承認・販売されるようになったものであり、メラトニン受容体を刺激する日本発の睡眠剤である。ラメルテオンは、[[アメリカ食品医薬品局]]が公開したデータの分析により、偽薬と比較して[[うつ病]]の危険性を2倍に高めることが見出されている<ref name="pmid17711589">{{cite journal|last1=Kripke|first1=Daniel F|title=Greater incidence of depression with hypnotic use than with placebo|journal=BMC Psychiatry|volume=7|issue=1|pages=42|year=2007|pmid=17711589|pmc=1994947|doi=10.1186/1471-244X-7-42|url=http://www.biomedcentral.com/1471-244X/7/42}}</ref>。体重増加の副作用も指摘されている<ref>{{Cite book
日本では、[[医薬品医療機器等法]]により、一人につき二ヶ月分までの販売と制限されているが、含有量にバリエーションがあり、1回分の摂取量も各個人により異なる。
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== 外部リンク ==
* {{脳科学辞典|記事名=メラトニン}}
* [http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0326-1.html メラトニン原料と狂牛病について]
* [http://www.shigakyu.or.jp/oshirase/tyousahoukoku/suimin5.pdf
* [http://www.waseda.jp/jp/opinion/2007/opinion256.html
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