「金史」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
m →概要 |
||
5行目:
本書編纂の由来は、元朝の[[クビライ]]の統治する[[中統]]2年([[1261年]])に、[[遼]]朝と金朝の二史の編纂が審議されたことに始まる。[[朱子学]]の正統論が問題となり、なかなか史書の形式が決まらず、書物の完成には時間がかかった。
その後、[[
中国の歴代正史がそうであるように、『金史』もまた多くの史書を下敷きとして成立している。その主だったものを挙げておくと、以下のようになる。
*皇帝関係
*:完
*その他の資料
*:利用した資料は多いが、特に金末の記録として名高いのが、[[元好問]]の『王辰雜編』、[[劉祁]]の『帰潜志』、王鶚の『汝南遺事』、[[楊奐]]の『天興近鑒』である。
金、遼、宋の三朝史の
#比較的均質な『実録』が存在したこと
#元好問らの残した比較的信頼できる資料による増訂が行われたこと
#元初から何度も編纂が重ねられたこと
などから、比較的綺麗に
『金史』の版本はいくつか存在する。既に元の至正年間に印刷出版された
近代以後、[[1935年]]に[[商務印書館]]の出版した百衲本『金史』は、至正年間の135巻(そのうち80巻が初版、55巻が復刻本)と同じ構成であり、長い間最高権威としての地位を保持していた。ただ[[1975年]]に[[中華書局]]から、新式校点を施した『金史』が出版され、以後にはこの中華書局本が利用されることになった。中華書局本は、百衲本『金史』を底本に、監本・殿本などの各種版本によって校訂を加えた
== 内容 ==
|