「第一次ネオ・ジオン抗争」の版間の差分

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|casualties1=
|combatant2=[[ネオ・ジオン]]
|commander2=[[ハマーン・カーン]]<br />[[グレミー・トト]]
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'''第一次ネオ・ジオン抗争'''(だいいちじネオ・ジオンこうそう)は、アニメ『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』の舞台となった架空の戦争の名称。[[エゥーゴ]]および[[カラバ]]と、[[ネオ・ジオン]]との戦争である。「'''ハマーン戦争'''」とも呼ばれる<ref>劇中では[[グリプス戦役]]と一体の名称不明の戦いとして描かれ、その後「グリプス戦役」「第一次ネオ・ジオン戦争」という名称が設定された。また、バ<ref>[http://www.modelkasten.com/book/character/231275.html MODELKASTEN - 書籍 - ガンダム アーカビジュアルHPでのヴス機動戦士ガンダムΖΖ』紹介コメントでは「第一次/二次ネオジオン戦役」と記載されている。争』編]</ref>。
 
グリプス戦役から連続を経たことで疲弊、あるいは人材不足を起こしていた各陣営は統制が緩く、構成員個人の私的感情による単独行動・脱走・寝返り・反乱が続発する。一騎当千の第4世代MSを有する個人が、組織の枠を超えた活動をし、時に戦局をも動かすという特異な戦争であった。グリプス戦役からわずかな時間しか経っておらず、グリプス戦役時においても末期にはエゥーゴとアクシズは敵対関係で戦闘も行っていたので、ティターンズ敗退後の事実上のグリプス戦役の延長戦とも言える戦争であり、グリプス戦役からの移行で明確な区分がなされていない。第一次ネオジオン抗争のなお、途中でアクシズ軍がネオジオン軍(ジオン残党が多数合流)に名称変更される。
'''第一次ネオ・ジオン抗争'''(だいいちじネオ・ジオンこうそう)は、アニメ『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』の舞台となった架空の戦争の名称。[[エゥーゴ]]および[[カラバ]]と、[[ネオ・ジオン]]との戦争である。「'''ハマーン戦争'''」とも呼ばれる<ref>劇中では[[グリプス戦役]]と一体の名称不明の戦いとして描かれ、その後、「グリプス戦役」、「第一次ネオ・ジオン戦争」という名称が設定された。また、バンダイビジュアルHPでの『機動戦士ガンダムΖΖ』紹介コメントでは「第一次ネオジオン戦役」と記載されている。</ref>。
 
また先の[[グリプス戦役]]を経たことで疲弊、あるいは人材不足を起こしていた各陣営は統制が緩く、構成員個人の私的感情による単独行動・脱走・寝返り・反乱が続発。一騎当千の第4世代MSを有する個人が、組織の枠を超えた活動をして、時に戦局をも動かすという特異な戦争であった。
グリプス戦役から連続していてわずかな時間しか経っておらず、グリプス戦役時においても末期にはエゥーゴとアクシズは敵対関係で戦闘も行っていたので、ティターンズ敗退後の事実上のグリプス戦役の延長戦とも言える戦争であり、グリプス戦役からの移行で明確な区分がなされていない。第一次ネオジオン抗争の途中でアクシズ軍がネオジオン軍(ジオン残党が多数合流)に名称変更される。
 
== 背景 ==
[[グリプス戦役]]に勝利したものの、[[エゥーゴ]]の損害は大きく、戦後の主導権を確立するには至らなかった。同戦役で艦隊を温存し、漁夫の利を得る形で主導権を握った[[アクシズ]]は名を「ネオ・ジオン」と改め、[[ザビ家]]再興を企てサイド3[[ジオン共和国]]を制圧し、戦いは第一次ネオ・ジオン抗争へと移っていく。ただ、アクシズもグリプス戦役では熟練将兵を多数喪失した<ref>TV版では[[百式 (ガンダムシリーズ)|百式]]のメガバズーカランチャーによる攻撃、劇場版では、同時にコロニーレーザーの試射が行われたことで喪失している。</ref>ため、経験不足の若手将校を中心とした急編成部隊を中心に作戦を進めざるを得なくなっていた。グリプス戦役末期にシャア(クワトロ)のダカール演説で連邦国民世論は一気にエゥーゴに流れてティターンズ崩壊につながったが、それでもなお連邦高官はエゥーゴやカラバなどを疎ましく思っており、アクシズがネオ・ジオンになり勢力を伸ばしてきた際はハマーンが主催するパーティーに連邦高官が多数出席したり、ハマーンにサイド3を譲渡するなど連邦軍も腐敗していた。また、ブレックス准将が戦死してシャア(クワトロ)が行方不明になったエゥーゴもブライト艦長とルーなど若年層を中心とする末端はしっかりしていたが、上層部が腐敗していた。
グリプス戦役末期にシャア(クワトロ)のダカール演説で連邦国民世論は一気にエゥーゴに流れてティターンズ崩壊につながったが、それでもなお連邦高官はエゥーゴやカラバなどを疎ましく思っており、アクシズがネオジオンになり勢力を伸ばしてきた際はハマーンが主催するパーティーに連邦高官が多数出席したりハマーンにサイド3を譲渡するなど連邦軍も腐敗していた。
また、ブレックス准将が戦死しシャア(クワトロ)が行方不明になったエゥーゴもブライト艦長とルーなど若年層を中心とする末端はしっかりしていたが上層部が腐敗していた。
 
連邦政府および連邦軍の対応は遅れ、各都市・コロニーは事実上孤立したうえにネオ・ジオンのみならずアフリカ解放戦線らさまざまな武装勢力が跳梁跋扈し、地球圏は戦時統制下の戦争状態よりもさらに悪化し、秩序そのものが崩壊した[[無政府状態]]に陥った。連邦軍主力が直接介入したのは主だった戦闘が終結した後であった<ref>エゥーゴ、ティターンズのしがらみが残る連邦軍にとって軍内部の意志統一が最も優先順位の高い課題であった(『[[ガンダム・センチネル]]』)</ref>。
 
; 劇場版『機動戦士Ζガンダム』との繋がり<br/>
: 劇場版『[[機動戦士Ζガンダム#劇場版|機動戦士Ζガンダム A New Translation]]』では、グリプス戦後にアクシズの指導者[[ハマーン・カーン]]が<!--ミネバ・ラオ・ザビを極秘裏に地球へ留学させた後に、-->事態が沈静化するまで艦隊を地球圏から撤退させると宣言している<ref>ただし、実際に撤退して行くする描写はない。逆に撤退していないと視聴者にメッセージする描写も無い。</ref>。このため、『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』の冒頭エピソードとは整合性は取れておらず、事実上の[[パラレルワールド]]になっていると考えられる。<br/>
この点に関しては2014年初頭現在、映像作品、関連メディア共に何ら言及はされていない。ただ、公式設定{{要出典|date=2014年1月}}が変更されたわけではない<ref>劇場版に準じた年表でも、関係する項目はTV版から変っていない<!--そのため上の「直接は繋がらない」も語弊があると思います--></ref>。
 
== 経過 ==
本作は戦争を大局から描写するというより、主人公ジュドーの戦場を舞台にした冒険譚的な性格が強い作品であった。そのため、戦局もジュドー個人主体で展開・描写される。
 
=== 開戦 ===
グリプス戦役終了から7日後、宇宙世紀0088年2月29日、アクシズは[[ザビ家#ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ・ラオ・ザビ]]を戴き、新たなるジオン「ネオ・ジオン」を僭称。各コロニーへ進軍、制圧を開始する。