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[[ファイル:Coconut drink.jpg|thumb|rightleft|シンガポールで販売されるココナッツジュース用の若いココナッツ]]
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'''ココナッツジュース'''([[英語|英]]:Coconut water)は、若い[[ココナッツ]]の中に含まれている透明な液体。
 
== 概要 ==
ココナッツは[[ココヤシ]]の[[果実]]で、成熟するにつれココナッツジュースは徐々にココナッツの果肉と空気に置き換わる。若いココナッツの果肉は少なく、柔らかくほとんどゲル状である。ココナッツジュースは[[熱帯]]地方、特に[[東南アジア]]、[[ハワイ]]等の[[太平洋諸島]]、[[カリブ]]等で人気の飲み物であり、生や缶入り、瓶入りで販売されている。脂肪は含まれておらず、100g当たり16.7キロ・カロリーと低カロリーである。
 
ココナッツジュース用のココナッツは慎重に包装され、様々な場所で売られている。アジアでは、ココナッツの緑色の外殻は取り除かれ、中身がラップに包まれて売られる。[[中央アメリカ]]、特に[[コスタリカ]]や[[パナマ]]では、高速道路の停留所や海辺で"agua de pipa"という名前で売られている。そこでは、鮮度を保証するために、客の目の前でココナッツを切って提供される。
[[ブラジル]]では、ココナッツジュースは"agua de coco"と呼ばれ、[[オレンジジュース]]に次いでよく売れているジュースである。ココナッツジュースは、通常の缶や[[テトラパック]]に入れて売られている(そしてしばしばココナッツパルプやココナッツゼリーが加えられる)。[[カリウム]]や[[ミネラル]]を豊富に含むため、[[スポーツドリンク]]としても販売される。実際、コップ1杯のココナッツジュースは普通のスポーツドリンクよりも多くの[[電解質]]を含み、1本の[[バナナ]]よりも多くのカリウムを含む。
 
ココナッツジュースには人それぞれの好みがあるが、一般的には、表面にいくつかの染みができた緑色のココナッツのものが最も人気がある。ココナッツが収穫された場所によっても、風味の違いがある。例えば、[[インド]]のココナッツは甘く、ブラジルのココナッツはマイルドで、[[バングラデシュ]]のココナッツは、その土壌のせいで、若干塩味があってとても甘い。
 
[[生理食塩水]]が入手できない[[発展途上国]]では、ココナッツジュースが静脈点滴に用いられることもある<ref>{{cite journal |author=Campbell-Falck D, Thomas T, Falck TM, Tutuo N, Clem K |title=The intravenous use of coconut water |journal=Am J Emerg Med |volume=18|issue=1 |pages=108-11 |year=2000 |pmid=10674546 |doi=10.1016/S0735-6757(00)90062-7}}</ref>。
 
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|-
! width="75%" | ココナッツジュースの組成
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|colspan=2 style="font-size:.7em" | Source: Pandalai, K. M. (1958). Coconut water and its uses. Coconut Bull. ''12'', No. 5, 167-173.
|}
 
'''ココナッツジュース'''([[英語|英]]:Coconut water)は、若い[[ココナッツ]]の中に含まれている透明な液体。
 
== 概要 ==
ココナッツは[[ココヤシ]]の[[果実]]で、成熟するにつれココナッツジュースは徐々にココナッツの果肉と空気に置き換わる。若いココナッツの果肉は少なく、柔らかくほとんどゲル状である。ココナッツジュースは[[熱帯]]地方、特に[[東南アジア]]、[[ハワイ]]等の[[太平洋諸島]]、[[カリブ]]等で人気の飲み物であり、生や缶入り、瓶入りで販売されている。脂肪は含まれておらず、100g当たり16.7キロ・カロリーと低カロリーである。
 
ココナッツジュース用のココナッツは慎重に包装され、様々な場所で売られている。アジアでは、ココナッツの緑色の外殻は取り除かれ、中身がラップに包まれて売られる。[[中央アメリカ]]、特に[[コスタリカ]]や[[パナマ]]では、高速道路の停留所や海辺で"agua de pipa"という名前で売られている。そこでは、鮮度を保証するために、客の目の前でココナッツを切って提供される。
[[ブラジル]]では、ココナッツジュースは"agua de coco"と呼ばれ、[[オレンジジュース]]に次いでよく売れているジュースである。ココナッツジュースは、通常の缶や[[テトラパック]]に入れて売られている(そしてしばしばココナッツパルプやココナッツゼリーが加えられる)。[[カリウム]]や[[ミネラル]]を豊富に含むため、[[スポーツドリンク]]としても販売される。実際、コップ1杯のココナッツジュースは普通のスポーツドリンクよりも多くの[[電解質]]を含み、1本の[[バナナ]]よりも多くのカリウムを含む。
 
ココナッツジュースには人それぞれの好みがあるが、一般的には、表面にいくつかの染みができた緑色のココナッツのものが最も人気がある。ココナッツが収穫された場所によっても、風味の違いがある。例えば、[[インド]]のココナッツは甘く、ブラジルのココナッツはマイルドで、[[バングラデシュ]]のココナッツは、その土壌のせいで、若干塩味があってとても甘い。
 
[[生理食塩水]]が入手できない[[発展途上国]]では、ココナッツジュースが静脈点滴に用いられることもある<ref>{{cite journal |author=Campbell-Falck D, Thomas T, Falck TM, Tutuo N, Clem K |title=The intravenous use of coconut water |journal=Am J Emerg Med |volume=18|issue=1 |pages=108-11 |year=2000 |pmid=10674546 |doi=10.1016/S0735-6757(00)90062-7}}</ref>。
 
== 収穫 ==