「愛・おぼえていますか」の版間の差分

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m 世代を超えた記憶であると考えられる。  50万周期とゼントランの平均寿命は述べれていないが、映画中に遺伝子レベルの記憶の 発言がある。
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作中で使用されたのは約6分半のオリジナル・ロングバージョン。この長さでは[[シングル|EP盤]]の片面に収まりきらないため、シングルには間奏パートを短くしたバージョンを収録している。1993年に[[8センチCD|8cmCDシングル]]化された際も短縮バージョンのままで、ロングバージョンは他の企画アルバムに収録されている([[#収録盤|収録盤]]を参照)。
 
本曲はイメージソングとしてのアニメ主題歌とは異なり、劇中歌として作品のテーマに深く関わっている。作品世界の中では、「50万年前に滅びた異星人[[プロトカルチャー (マクロスシリーズ)|プロトカルチャー]]の遺跡から発掘された、彼らの社会における流行歌」と設定されている。この太古のラブソングがミンメイの歌声で甦り、男性種族[[ゼントラーディ]]と女性種族[[メルトランディ]]に文化の尊さを遺伝子レベルの記憶から思い出させ、両種族の抗争を終結へと導く。映画の制作中、この歌に合わせて決戦シーンが展開されるラストパートのシナリオは、曲が出来上がるまで保留されていた。共同監督の[[河森正治]]は「既にイメージしていたシーンのアイデアを作曲サイドに伝え作画の意図から間奏の長さまで指定して作ってもらった。完成した曲を聴いて、『ああ、この映画はこれで出来たな』と思ったのを覚えています<ref>[http://mainichi.jp/enta/mantan/archive/news/2008/07/24/20080724mog00m200014000c.html 毎日jp まんたんウェブ インタビュー:アニメ監督・河森正治さん 「マクロスFは七色」 分冊百科も24日創刊]</ref>」、「あの曲とは違うものが上がってきた場合は、まったく違う展開になっていたでしょうね<ref>『マクロスTHE MOVIE』、小学館、1984年、391頁。</ref>」と語る。
 
のちの[[マクロスシリーズ]]の続編でも、『[[マクロス7]]』の[[ミレーヌ・ジーナス]]を演じた[[櫻井智|桜井智]]、『[[マクロスF]]』の[[ランカ・リー]]を演じた[[中島愛 (声優)|中島愛]]と、歴代ヒロインを演じた声優によって歌い継がれている。『マクロスF』では異星生物バジュラの母星に攻め込もうとする人類が、アレンジ版の『愛・おぼえていますか〜bless of little queen』で迎え撃たれるという逆説的な描写がある。その他[[マクロスシリーズ (ゲーム)|マクロスシリーズのゲーム作品]]、『[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]』や『[[Another Century's Episode|Another Century's Episode2]]』でも挿入曲として使われている。
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飯島は自身のアルバムでセルフカヴァーしており、オリジナルの他にベストアルバム『The Classics』(1993年)『Best of The Best』(1995年)収録バージョン、企画アルバム『[[MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY]]』(2002年)収録ヴァージョンが存在する。また、カヴァーされる機会も多く、バラードからダンスミュージックまで多様にアレンジされている。
 
2009年10月に[[幕張メッセ]]イベントホールで開催された『マクロスクロスオーバーライブ』の初日10月17日は、奇しくも作曲を担当した[[加藤和彦]]の訃報が報道された日であった。公演が始まる前に既にスタッフは事態を把握していたが、ライブへの影響を考え、飯島本人には公演終了後に知らされた。翌18日の公演では、飯島が弾き語りの前に観客に事態を説明し、当時アニメグランプリを受賞した時の加藤との思い出などを語り、「皆もこの曲で加藤さんにハローといってください」と呼びかけ、会場の観客とともに合唱した(加藤の前妻である作詞者の[[安井かずみも]]1994年に癌の為逝去している)。
 
なお、雑誌に載る際に『愛・おぼえてますか』と誤植された例が多く、特に『[[週刊少年ジャンプ]]』の巻末コーナー「[[ジャンプ放送局]]」においては正しいタイトルが載せられることは一度もなかった。