「JR東日本E233系電車」の版間の差分

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[[2007年]](平成19年)に東急車輛製造で基本10両+付属5両1本(E01編成+E51編成)が落成し、国府津車両センターに配属された。当初は[[2008年]](平成20年)[[3月7日]]より営業運転を行う予定<ref name="Fan2008-6"/>だったが、同日に人身事故が発生したため延期となり<ref name="Fan2008-6"/>、同年[[3月10日]]から東海道本線で営業運転を開始した<ref name="Fan2008-6"/>。その後、[[2010年]](平成22年)2月に第2編成としてE02編成+E52編成が落成した<ref>[http://railf.jp/news/2010/02/19/171300.html 「E233系3000番台E02+E52編成が出場」] 2010年2月19日、交友社『鉄道ファン』鉄道ニュース</ref>。この第2編成は2010年[[3月13日]]のダイヤ改正における横須賀線[[武蔵小杉駅]]開業に伴って同線の増発が行われることとなり、東海道線で運用してきたE217系1編成(基本10両+付属5両)を再度横須賀線に転用するための捻出用として製造された<ref>ネコ・パブリッシング「レイルマガジン」2010年5月号「JR東日本2010年3月13日ダイヤ改正車輛のうごき」記事を参照。</ref>。
 
; 元田町車両センター所属編成
※2013年3月改正より国府津車両センターへ転属<ref name="DJ2013-5">交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2013年5月号「3月16日ダイヤ改正前後のJR電車の動向」24-27頁記事。</ref> </br>
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基本的には国府津車初期編成の続番となっているが、編成内で車両番号を統一するため、モハE232形3800番台は3801・3802号車が欠番となっている<ref name="FAN2012-3"/>。この元田町車は2011年[[11月12日]]から営業運転を開始しており<ref name="Magazine2012-2"/>、その後[[2012年]](平成24年)4月までに基本・付属編成とも14編成(210両)を投入して211系の置き換えを完了させた<ref>交友社「鉄道ファン」2012年7月号特集「JR車両ファイル 2012」ならびに鉄道ジャーナル社「鉄道ジャーナル」2012年7月号RAILWAY TOPICSの149頁参照。</ref>。これらの車両は2015年3月14日に開業した[[上野東京ライン]]に向けて導入を進めたものである(次項の元高崎車両センター所属車両〈以下、元高崎車〉も同様)。なお、2013年3月改正より田町車両センターは廃止(東京総合車両センター田町センターに改称<ref name="DJ2013-5"/>)され、同センターに所属していた編成は国府津車両センターに転属した<ref name="DJ2013-5"/>。
 
; 元高崎車両センター所属編成
[[2015年]]3月14日の[[上野東京ライン]]開業と共に基本編成L01編成・付属編成D01編成が国府津車両センターに転属し、基本編成E17編成・付属編成E67編成となった(既に国府津車両センターに所属する編成の続番)。
 
<gallery>
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{{-}}
 
==== 元高崎小山車両センター所属編成車両 ====
※2015年3月改正より国府津; 元高崎車両センター・小山車両センターへ転<br/>編成
※2015年3月改正より小山車両センターへ転属<br/>
[[ファイル:E233 3000 L06.JPG|thumb|240px|東北本線を走行する3000番台・元高崎車両センター所属・L06U622編成(現小山車両センター所属・U622(旧:L06編成)。<br />(2012年10月2日 尾久 - 赤羽)]]
2012年度(5月以降落成・基本編成L01編成 - L17編成と付属編成D01編成 - D16編成 → U618編成 - U632編成とU218編成 - U232編成)からは[[東北本線]]([[宇都宮線]])・[[高崎線]]系統で運用している211系の後継車種として[[高崎車両センター]]に配置が開始され、先に落成していた元田町車と同一の仕様となっている<ref>交友社「鉄道ファン」2012年3月号新車ガイド「JR東日本E233系3000番台 増備車」記事では田町車両センター向け車両を基本として記載されているが、同記事の本文中には「東海道本線、東北本線、高崎線」の211系後継車種との記述がある(後者は現在の元高崎車両センター所属車両)。また、このタイプの3000番台車は元高崎車両センター向けを合わせた製造本数が記載されており、元田町車両センター向けの車両と共通の車両として扱われている。</ref>。基本編成17編成・付属編成16編成(250両)が投入され、[[2014年]][[3月15日]]のダイヤ改正をもって高崎車両センター所属の211系の置き換えを完了した<ref name="Train2012-1">エリエイ「とれいん誌」2012年1月号いちぶんのいち情報室198頁「JR東日本E233-3000番代田町に投入」参照。</ref><ref name="FAN2012-3"/>。なお、これらの3000番台は上述の通り211系の置き換え目的で、田町車(現:国府津車)・高崎車(現:国府津・小山車)合わせて基本編成が31編成、付属編成は30編成が製造された<ref name="FAN2012-3"/>。
 
2012年9月1日より東北本線(宇都宮線)[[上野駅]] - 高崎線 - [[両毛線]][[前橋駅]]間の高崎線列車として営業運転を開始し<ref name="press120706">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/takasaki/news/docs/120706e233.pdf 高崎線 新型車両「E233系」デビューについて]}} - 東日本旅客鉄道高崎支社 2012年7月6日</ref><ref name="Fan2013-12"/>、2013年3月16日からは宇都宮線大宮駅以北でも営業運転を開始した<ref name="utsunomiya">{{PDFlink|[http://www.city.saitama.jp/www/contents/1355903818534/files/201303daiyakaisei.pdf 2013年3月ダイヤ改正について]}} - 東日本旅客鉄道大宮支社 2012年12月21日</ref>。元高崎車は元田町車に引き続き新津車両製作所(現:総合車両製作所新津事業所)で製造されたが、グリーン車は東急車輛製造(現:総合車両製作所横浜事業所)に加え、川崎重工業でも製造された<ref name="2013Winter"/>。
 
[[2015年]]3月14日の[[上野東京ライン]]開業と共に基本編成L01L02編成~L17編成・付属編成D01D02編成~D16編成が国府津車両センターに、それ以外が[[小山車両センター]]それぞれ転属し、同時に編成番号も基本編成U618 - U633編成、付属編成U218 - 232編成に改められることとなっ<ref>[http://railf.jp/news/2015/03/17/173000.html 「高崎車両センター所属のE233系が全車両転属」] 2015年3月17日、交友社『鉄道ファン』鉄道ニュース</ref>
詳細は基本編成L01編成・付属編成D01編成が国府津車両センターの基本編成E17編成・付属編成E67編成となり(既に国府津車両センターに所属する編成の続番)、基本編成L02 - L17編成と付属編成D02 - D16編成がそれぞれ小山車両センターの基本編成U618 - U633編成、付属編成U218 - 232編成となった<ref>[http://railf.jp/news/2015/03/17/173000.html 「高崎車両センター所属のE233系が全車両転属」] 2015年3月17日、交友社『鉄道ファン』鉄道ニュース</ref>。
 
==== 2014年度の付属編成の増備編成 ====
[[2014年]]12月から2015年1月にかけて、小山車両センターと国府津車両センターに付属編成が計5編成増備された。当番台の製造は約2年ぶりで、小山車両センターにはU233 - U235編成の3編成が、国府津車両センターにはE71 - E72編成の2編成がそれぞれ配置され、小山車両センターへのE233系の配置はこれが初めてである。製造は総合車両製作所横浜事業所が担当した。
 
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車体の帯色はE231系近郊タイプと同一の「(新)[[湘南電車#車両の色|湘南色]]」であり、編成形態もE231系近郊タイプに準じたもので、基本編成となる10両編成と付属編成となる5両編成で構成される<ref name="Fan2008-5-1">交友社「鉄道ファン」2008年5月号新車ガイド「JR東日本E233系3000番台」75-77頁記事。</ref>。基本編成の4・5号車には[[2階建車両|2階建て]][[グリーン車]]が連結されている<ref name="Fan2008-5-1"/>。普通車の客室設備については基本的に通勤タイプに準じた仕様である<ref name="Fan2008-5-1"/>。また、ホーム検知センサーの取り付け準備工事がされている<ref name="Fan2008-5-1"/>。
 
[[普通車 (鉄道車両)|普通車]]の座席はロングシートが基本であるが、基本編成両端の2両(1・2・9・10号車)と付属編成の[[黒磯・前橋駅|前橋]]側2両(14・15号車)は[[鉄道車両の座席#セミクロスシート|セミクロスシート]]を配置している<ref name="Fan2008-5-1"/>。[[車椅子スペース]]は各先頭車に配置しているほか、ロングシートの先頭車(11号車)においてはすべての荷棚とつり革を50mm下げた優先席と同仕様のものとした<ref name="Fan2008-5-1"/>。
 
[[列車便所|トイレ設備]]は10両編成の両端先頭車(1・10号車)と付属編成の[[熱海駅|熱海]]沼津・伊東・逗子側先頭車(11号車)の連結面側に[[車椅子|電動車椅子]]対応の大型トイレ(真空吸引式[[便器#腰掛大便器(洋式・洋風大便器)|洋式]])を設置した(元田町・高崎車両センター所属(2011年度以降製造は6号車にも一般用トイレを設置)<ref name="Fan2008-5-2">交友社「鉄道ファン」2008年5月号新車ガイド「JR東日本E233系3000番台」78-79頁記事。</ref>。出入口の開口幅はE231系より広い 850 mm だが、E531系のような変則的なドア配置にはしていない。[[車内案内表示装置|車内案内表示器]]は通勤形と異なり、[[発光ダイオード|LED]]による2段式の文字スクロール表示式をドア上部に設置している<ref name="Fan2008-5-2"/>。[[自動ドア#ドアエンジン|ドアエンジン]]はリニアモーター駆動式で、半自動機能と[[ドアカット|3/4閉]]機能を有する<ref name="Fan2008-5-2"/>。
 
; グリーン車
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車両は両端部が平屋構造となり、車体中央部が2階建て構造となっている。座席はすべて回転式[[リクライニングシート]]を配置している<ref name="Fan2008-5-1"/>。座席は平屋部と1階部が赤紫系色、2階部が青系色となっている。また網棚は平屋席のみに設置されている。その他[[Suica|グリーン車Suicaシステム]]に対応させるため各座席の天井部にはSuica(相互利用ができるICカードを含む)をタッチするための装置(R/W〈リーダ/ライタ〉)が取り付けられ、各座席のテーブルにはSuicaシステムの利用方法の案内ステッカーが貼られている<ref name="Fan2008-5-2"/>。客用ドアの室内側はステンレス無塗装仕上げとし、ドアガラスは[[単板ガラス]]を接着方式で固定するものである<ref name="Fan2008-5-1"/>。
 
サロE233形3000番台には熱海沼津上野伊東・逗子側のデッキに洋式トイレ<ref>普通車のトイレとの相違点は[[車椅子]]非対応でドアが[[自動]]ではないこと、[[天井]]に三菱電機製の[[換気扇|天井埋め込み形換気扇]]があることである。この換気扇は洗面所と平屋部にも設置されている。</ref>と[[洗面器#洗面台・洗面所|洗面所]]を備え、サロE232形3000番台の東京黒磯・前橋側のデッキには乗務員室と業務用室([[グリーンアテンダント]]の準備室)を設置する。また業務用室には[[車内販売]]に対応させるため[[冷蔵庫]]や[[コーヒーメーカー]]などが設置されている。これらの車両の冷房装置は出力 23.3 kW (20,000 kcal/h) のAU729形を2台を搭載する<ref name="Fan2008-5-2"/>。
 
東海道本線で女性のグリーンアテンダントへの暴行事件が多発したため乗降口(デッキ)と乗務員室・業務用室前に[[監視カメラ|防犯カメラ]]が設置された。
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; 走行機器
国府津車初期編成のVVVFインバータ装置は、先に落成していた0番台・1000番台に採用された[[三菱電機]]製のSC85形系列とは異なり、[[日立製作所]]製のSC90形が採用されている<ref name="Fan2008-5-2"/>。MT比は基本編成が 6M4T、付属編成が 2M3T であり、基本編成は同様に運用されるE231系近郊タイプよりも電動車の両数が2両多くなっているが、起動加速度はE231系に合わせた 2.3 km/h/s に設定されている<ref name="Fan2008-5-2"/>。元田町車および元高崎車で2011年度以降製造の編成は新規に開発したSC98形が採用されており、SC90形よりも小形軽量化および信頼性の向上が図られている<ref>日立評論2012年6月号{{PDFlink|[http://digital.hitachihyoron.com/pdf/2012/06/2012_06_04.pdf 「さまざまなニーズに応える鉄道車両駆動用主回路技術」]}}記事。</ref><ref name="FAN2012-3"/>。また、E231系と本系列はシステムが異なるが、TIMSにはE231系と併結した際に相互のインタフェースを図る併結読み替え機能が追加されている<ref>交友社「鉄道ファン」2008年5月号「JR東日本E233系3000番台」の基本諸元表ではTIMSに関する記述欄に記載されていないが、交友社「鉄道ファン」2012年3月号「JR東日本E233系3000番台 増備車」の主要諸元表ではTIMSに関する記述欄に「E231系との併結読み替え機能」が追加されている。</ref>。
 
台車はE233系では初めて普通車を含む全車両に[[蛇行動#ヨーダンパ|ヨーダンパ]]が設置された<ref name="Fan2008-5-2"/>。保安装置はE231系近郊タイプと同様に[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]]形と[[東海旅客鉄道]](JR東海)エリアへの入線に対応する速度照査機能付[[自動列車停止装置#ATS-S改良形(ATS-Sx形)|ATS-S<small>N</small>]]形を搭載する<ref name="Fan2008-5-2"/>。
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==== 編成構成 ====
* 基本編成と付属編成を併結する際は、基本編成が沼津・伊東・逗子側、付属編成が前橋・黒磯・前橋側となる。
* 10両編成(基本編成)は沼津・伊東・逗子側1号車、前橋・黒磯・前橋側10号車。5両編成(付属編成)は沼津・伊東・逗子側11号車、前橋・黒磯・前橋側15号車
* 凡例
** [車]WC…電動車椅子対応大型洋式トイレ、WC…洋式トイレ、[洗]…洗面所
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|-
|colspan="2" style="background:#ccc;"|&nbsp;
|colspan="10"|{{TrainDirection|前橋・黒磯・前橋|沼津・伊東・逗子}}
|-style="border-top:solid 3px #fc0;"
|colspan="12"|
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|}
 
;元田町国府津車両センター所属編成車両(2011年度以降製造)および元高崎小山車両センター所属編成車両
{| class="wikitable" summary="方面別編成表" style="text-align: center; font-size:80%;"
|-
|colspan="2" style="background:#ccc;"|&nbsp;
|colspan="10"|{{TrainDirection|前橋・黒磯・前橋|沼津・伊東・逗子}}
|-style="border-top:solid 3px #fc0;"
|colspan="12"|
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==== その他 ====
E231系などとは異なり、本番台区分では普通列車でも種別表示を行う。普通の背景色は、普通は緑色、通勤快速は紫色、快速「アクティー」「ラビット」「アーバン」・湘南新宿ビット」はオレ快速は朱色、通勤湘南新宿ライン特別快速は色である。なお、湘南新宿ラインでの運用の場合は行先および路線名は朱色での表示となる。

また、上野始発の宇都宮線下り運用の場合は高崎線との誤乗防止のため行先および路線名が緑色で表示される。E231系では緑色表示は行先のみであったが、本系列では新たに路線名も緑色表示となった。
 
前面のLED式表示器は、本番台では従来の通勤タイプと同様に行先表示も行い、他番台同様 「種別・行先」と「種別・路線名(0番台はなし)」を交互表示している。ただし、宇都宮線・高崎線の上野行上り列車および宇都宮線の大宮行上り列車では、「種別・路線名」を表示せず「種別・上野」「種別・大宮」のみ表示する。
 
駅名対照表がE231系近郊タイプと共通しているため、落成当初から[[湘南新宿ライン]](普通・快速・特別快速)の行先表示が入っており、また通常は運用されない[[信越本線]]の行先表示も入っている。
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ファイル:JRE_E233-3000_Cockpit01.jpg|かつて国府津車初期編成の運転台モニタ装置には限定運用の表記があった。
ファイル:JRE_E233-3000_LED.jpg|側面の種別・行き先表示装置
JRE seriesE233train type3000 LEDdirectioninfomationboard forkuroiso.jpg|上野始発の宇都宮線下り運用に限り行先および路線名が緑色で表示される。
ファイル:JRE E233-3000 ShonanShinjuku.jpg|湘南新宿ライン運用時は行先および路線名が朱色で表示される。
ファイル:JRE_E233-3000_Door-LED.jpg|ドア上の案内表示装置は、他番台と異なりLED式となっている。