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|英名 = black mustard
}}
[[ファイル:Black-mustard-seeds.jpg|leftright|thumb|250px|種子]]
'''クロガラシ'''(英語:black mustard)は、[[アブラナ科]][[アブラナ属]]の[[一年生植物]]。[[種子]]を[[香辛料]]として利用するほか、[[野菜]]または[[ハーブ]]として利用される。
[[地中海]]沿岸原産で荒れ地などに自生している[[野草]]だが、現在では[[帰化植物]]として世界的に分布している。
 
==概要==
[[ファイル:Black-mustard-seeds.jpg|left|thumb|250px|種子]]
草丈が非常に高く、成長すると2.4メートルに達する。表面が毛羽立った多肉質な茎を持ち、茎の頂に花弁が4枚の黄色い花をつける。葉は大きいが、[[カラシナ]]や[[シロガラシ]]と違い毒性があり食用に適さない。冷涼な気候を好み、温暖な気候だと日中しおれてしまうこともある。
 
[[果実]]が実ると、[[]]に密着する点で他のアブラナ属と区別できる。また[[開花期]]もアブラナ属の中でもっとも遅く、日本で栽培した場合、5月近くになる。
香辛料としての歴史はシロガラシより古く3000年前からとも言われているが、[[マスタード]]の原料としては現在ほとんど利用されていない。(粒マスタードに用いられるのは本種ではなく、[[セイヨウカラシナ]]の一種であるブラウンマスタードである。)
 
クロガラシは[[先史時代]]の遺跡からも発見されており、香辛料としての歴史はシロガラシより古く3000年前からとも言われている。[[聖書]]の喩え話に登場するマスタードはクロガラシを指すという説もある{{sfn|サンティッチ,ブライアント |2010|p=279}}。
種子は褐色で黒芥子(コクガイシ)と呼ばれ、他のカラシ種子と同様に、健胃、去痰、鎮咳の[[漢方薬]]として用いられる。
 
現在[[マスタード]]の原料としてはほとんど利用されていない(粒マスタードに用いられるのは本種ではなく、[[セイヨウカラシナ]]の一種であるブラウンマスタードである)。草丈が高く種子が落ちやすいため機械収穫に向かないことも工業化できない一因となっている。風味はシロガラシよりも鼻に抜けるような辛み感が強く、[[ピクルス]]液やインド料理では[[:w:Mustard Oil|マスタードオイル]]や[[ギー]]の風味付けとして用いられている。
[[果実]]が実ると、[[茎]]に密着する点で他のアブラナ属と区別できる。また[[開花期]]もアブラナ属の中でもっとも遅く、日本で栽培した場合、5月近くになる。
 
種子は褐色で黒芥子(コクガイシ)と呼ばれ、他のカラシ種子と同様に、健胃、去痰、鎮咳の[[漢方薬]]として用いられる。ヨーロッパでは筋肉痛の湿布薬としても用いられた
 
==脚注==
{{Reflist}}
 
==参考文献==
*{{Cite |和書 |author = バーバラ・サンティッチ |author2 = ジェフ・ブライアント |translator = 山本紀夫 |title = 世界の食用植物文化図鑑 |date = 2010 |publisher = 柊風社 |isbn = 9784903530352 |ref = harv }}
 
== 関連項目 ==