「ロジャー・スペリー」の版間の差分

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スペリーの実験以前には、いくつかの研究結果から[[大脳]]の大部分は[[分化]]しておらず、代替可能と考えられていた(例:ラシュレーの[[等能説]]、[[量作用説]])。彼は初期の実験でこれが誤りであること、すなわち発達期を過ぎると脳の神経回路がほぼ固定化することを示した。
 
ノーベル賞の受賞理由となった業績として[[分離脳]]研究がある。[[てんかん]]治療の目的で半球間の信号伝達を行っている[[脳梁]]を切断した患者に、片方の脳半球に依存することが知られている作業を行ってもらい、二つの脳半球がそれぞれ独立した意識を持っていることを実証した。この研究は、左右の大脳半球の機能分化の理解に大きく寄与した。しかし、スペリーが明らかにした事実は、歪曲されたり拡大解釈されたりして世間に流布し、日本においては通俗的な[[脳機能局在論#右脳・左脳論|右脳・左脳論]]ブームを生み出した。このブームに乗じて、脳開発という名目で違法な資金集めをしている団体もある。
 
== 出典 ==