「黒部の太陽 (テレビドラマ)」の版間の差分

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{{ドラマ}}
『'''黒部の太陽'''』(くろべのたいよう)は、[[テレビドラマ]]作品で、原作は[[木本正次]]の同名小説を原作とする[[ノンフィクションテレビドラマ]]ノベル([[新潮社]]で新版、2009年)。原作と映画に関しては[[黒部の太陽]]を参照。
 
==1969年版 ==
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| 企画 =
| 製作総指揮 =
| 監督 = 吉田憲二<br />渡邊祐介<br />[[鈴木清順]]<br />[[若杉光夫]]
| 演出 =
| 原作 = [[木本正次]]
| 脚本 =
| プロデューサー =
| 出演者 = [[寺田農]]<br />[[吉田日出子]]<br />[[石原裕次郎]]<br />[[松下達夫]]<br />[[宍戸錠]]<br />[[芦田伸介]]
| 音声 =
| 字幕 =
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| 特記事項 =
}}
[[1969年]][[8月3日]] - [[10月12日]]日曜 21:30~2230 - 22:2626)に[[日本テレビ系列]]で放送。全11回(本来は全13回の予定だったが、後述の理由により2回が放送中止となった)。モノラル音声。カラー作品。
 
*映画版と比べ、人間ドラマに重点を置かれている。建設への情熱から関係者の家族愛まで様々な人間模様が描かれている。
映画版と比べ、人間ドラマに重点を置かれており、建設への情熱から関係者の家族愛まで様々な人間模様が描かれている。
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=== キャスト===
* 技師・脇坂:[[寺田農]]
* 芳沢の娘・悦子:[[吉田日出子]]
* 地質学技師・曽根:[[石原裕次郎]]
* ダム建設事務所次長・芳沢:[[松下達夫]]
* 移動販売車・店主:[[伊藤雄之助]]
* 山垣社長:[[芦田伸介]]
* [[有馬稲子]]
* [[宇野重吉]]
* [[宍戸錠]]
* [[斎藤美和]]
石原裕次郎、宇野重吉、芦田伸介は映画版にも出演していた。映画版においては、石原は熊谷組の若手技術者を演じた<ref>[http://www.eibunren.or.jp/SF/shortfilm-5-2.html 吉原順平「ショートフィルム再考-映画館の外の映像メディア史から・Ⅴ(承前)」]</ref>。<!-- 以下、不明とされる箇所をコメントアウト。詳細が明らかになったら加筆をお願いします。-->
 
=== スタッフ ===
* 原作:[[木本正次]]([[講談社]]、1968年→新潮社で新版、2009年
* 監督:吉田憲二、渡邊祐介、[[鈴木清順]](第5話)、[[若杉光夫]]
* 脚本:[[岩間芳樹]]、渡邊祐介、[[石松愛弘]]、横光晃
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* スクリプター:槙坪夛鶴子
* 製作:民芸映画社、[[萬年社]]、日本テレビ、[[石原プロモーション]]
 
=== キャスト===
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*技師・脇坂:[[寺田農]]
*ダム建設事務所次長・芳沢の娘・悦子:[[吉田日出子]]
*地質学技師・曽根:[[石原裕次郎]]
*ダム建設事務所次長・芳沢:[[松下達夫]]
*[[有馬稲子]]
*[[宇野重吉]]
*移動販売車・店主:[[伊藤雄之助]]
|
*[[宍戸錠]]
*山垣社長:[[芦田伸介]]
*[[斎藤美和]]
}}
:*裕次郎と宇野と芦田は映画版にも出演していた。映画版においては、裕次郎は熊谷組の若手技術者を演じた<ref>[http://www.eibunren.or.jp/SF/shortfilm-5-2.html 吉原順平「ショートフィルム再考-映画館の外の映像メディア史から・Ⅴ(承前)」]</ref>。<!-- 以下、不明とされる箇所をコメントアウト。詳細が明らかになったら加筆をお願いします。-->
 
=== 備考 ===
* 映画版のフィルムが無断で[[インサートカット]]されて本放送時に問題になり、プロデューサーが映画製作者に謝罪することとなった。
* 第5話「男の中には鳥がいる」は、スポンサーの[[日産自動車]]から「主人公が車に撥ねられるシーンが好ましくない」とクレームがあり、放送中止になった。
* 第7話「へんな奴」も、日産自動車から「他社の車が出ている」とクレームがあり、放送中止に。
* 第9話・第12話は自動車を凶器と考える描写があるとして撮り直しになった。
* 伊藤雄之助・店主の移動販売車は[[トヨタ自動車]][[トヨタ・トヨエース|トヨエース]](注記)だった。撮影時にスポンサーは未決定。
* トンネル出水シーン撮影のためのセットは東京都練馬区大泉学園駅近郊に設置された。
* 雪山シーンのロケーションは長野県戸隠高原の飯綱山スキー場および新潟県越後中里駅近郊にて実施された。
* 撮影当時の飯綱山スキー場においては[[ヤマハ発動機]]が国産初のスノーモビルの長期耐用試験を実施中であったが、ヤマハ発動機はロケーション機材の搬送やスタッフ、俳優の移動のために、開発中の複数台のスノーモビルを提供して撮影支援を行った。なお、当時の飯綱山スキー場にはリフトはまだ設置されていなかった。
* 撮影隊によるスノーモビルの過酷な使用により「そり」の折損などトラブルが多発したが、ヤマハ発動機は迅速な支援体制を敷いていた。
 
{{前後番組|
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| 原作 = [[木本正次]]
| 脚本 = [[大森寿美男]]
| プロデューサー = [[鈴木吉弘]]<br />[[保原賢一郎]]<br />[[菊地裕幸]]
| 出演者 = [[香取慎吾]]<br />[[小林薫]]<br />[[深田恭子]]<br />[[勝地涼]]<br />[[泉ピン子]]<br />[[津川雅彦]]
| 音声 = [[ステレオ放送]]
| 字幕 = [[文字多重放送|字幕放送]]
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| 特記事項 = [[テレビ大分]]は3月22日(第1部)と3月28日(第2部)に放送。
}}
[[フジテレビジョン|フジテレビ]]開局50周年記念ドラマ特別企画としてフジテレビ[[フジネットワーク|系列]]([[フジテレビ大分系列]]を除く)で[[2009年]]3月21日・22日(2夜連続)の21時から放送(21された<ref group="注">21時からはドラマの見どころの映像を4分間放送しており、実質的な本編開始は21時4分からだった主演は</ref><ref group="注">[[香取慎吾]]・[[小林薫]]。なお、テレビ大分]]では、第1部を2009年3月22日15:00から、第2部を3月28日13:00から放送(本来。また、[[テレビ宮崎]]では、本来日曜日は日本テレビ[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]のネット受け日であるが、3月22日放送分の『[[おとなの学力検定スペシャル小学校教科書クイズ!]]』と『[[おしゃた番組はイズム|おしゃれイズム 春の60分スペシャル]]』を、3月28日13:00からの振替放送にて対応した。</ref>。主演は[[香取慎吾]]・[[小林薫]]。エンドロールでは提供スポンサーも表記された。視聴率は前編16.7%パーセント、後編18.6%。後編の放送終了後にドラマのDVD発売が発表され、[[2009年]][[11月18日]]に[[ポニキャニオ]]より前・後編を収録しトだっDVD-BOXが発売。映像特典として宣伝番組、CM、クランクアップ映像を収録
 
[[2009年]][[11月18日]]に[[ポニーキャニオン]]より前・後編と映像特典を収録した[[ボックス・セット|DVD-BOX]] (PCBC-61634) が発売された。
 
=== キャスト ===
※エンドロールではキャストは50五十で表記されている。
; [[熊谷組]]・倉松班
 
* 倉松仁志(親方):[[香取慎吾]] - モデルは笹島建設会長の[[笹島信義]]。
;[[熊谷組]]・倉松班
* 沢井甚太:[[勝地涼]]
*倉松仁志(親方):[[香取慎吾]]
* 島崎哲蔵:[[火野正平]]
**※モデルは笹島建設会長の[[笹島信義]]。
* 石川伸也(ノブ):[[趙珉和]]
*沢井甚太:[[勝地涼]]
* 山下護(マモル):[[木村昇 (俳優)|木村昇]]
*島崎哲蔵:[[火野正平]]
* 沢井甚五郎:[[國村隼]]
*石川伸也(ノブ):[[趙珉和]]
; [[関西電力]]・黒四建設
*山下護(マモル):[[木村昇 (俳優)|木村昇]]
* 滝山薫平(黒四建設事務所次長):[[小林薫]] - モデルは[[芳賀公介]]。
*沢井甚五郎:[[國村隼]]
* [[太田垣士郎]](関西電力社長):[[中村敦夫]] - 当初は、[[原田芳雄]]が演じる予定だった。
;[[関西電力]]・黒四建設
* 林昭太郎(関西電力副社長):[[竜雷太]]
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* 芦田昌章(関西電力常務):[[平泉成]] - モデルは[[芦原義重]]。
*滝山薫平(黒四建設事務所次長):[[小林薫]]
* 平岡栄太郎(黒四建設事務所所長):[[小野武彦]]
**※モデルは[[芳賀公介]]。
*[[太田垣士郎]] 向坂一徳関西電力社黒四建設事務所事務担当次長):[[中村敦夫宇梶剛士]]
* 武川毅(黒四建設事務所次長・宇奈月支所長):[[大鷹明良]]
**※当初は、[[原田芳雄]]が演じる予定だった。
*林昭太郎 吉村亘(関西電力副社建設部次長):[[竜雷太寺脇康文]]
*芦田昌章 村木勲関西電力常黒四建設事所土木課長):[[平泉成遠山俊也]]
* 根岸弘泰(黒四建設事務所庶務課副長):[[柳葉敏郎]]
**※モデルは[[芦原義重]]。
*平岡栄太郎 安達直樹(黒四建設事務所所長事務職員):[[小野武彦山崎樹範]]
*向坂一徳 橋本幸吉黒四建設事務所事務担当次関西電力社秘書):[[宇梶剛士矢島健一]]
; 熊谷組
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*武川毅 大牧黒四建設事熊谷組専所次長・宇奈月支所長):[[大鷹明良津川雅彦]]
*吉村亘 船田関西電力建設部次熊谷組大町作業所所長):[[寺脇康文伊武雅刀]]
* 塚一利黒四建設熊谷組大町作業所工務所土木課長):[[遠山俊也ユースケ・サンタマリア]]
; 滝山家
*根岸弘泰(黒四建設事務所庶務課副長):[[柳葉敏郎]]
* 滝山ふじ江:[[風吹ジュン]]
*安達直樹(黒四建設事務所事務職員):[[山崎樹範]]
* 滝山幸江:[[綾瀬はるか]]
*橋本幸吉(関西電力社長秘書):[[矢島健一]]
* 滝山響子:[[末永遥]]
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* 滝山光子:[[志田未来]]
;熊谷組
; 倉松家
*大牧(熊谷組専務):[[津川雅彦]]
* 倉松ツル:[[泉ピン子]]
*船田(熊谷組大町作業所所長):[[伊武雅刀]]
* 倉松の父:[[春田純一]]
*木塚一利(熊谷組大町作業所工事課長):[[ユースケ・サンタマリア]]
; その他
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* 川口文子:[[深田恭子]]
;滝山家
*滝山ふじ江 北島香:[[風吹ジュン浅野ゆう子]]
*幸江博士・地質学者:[[綾瀬はるか古谷一行]]
* 大町の地主・源吉:[[田中邦衛]]
*滝山響子:[[末永遥]]
*滝山光子:[[志田未来本仮屋ユイカ]]
* 若一王子神社の氏子総代会長:[[山田明郷]]
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* 「青葉」の女将:[[杉村暁]]
;倉松家
*倉松ツル: ホステス1:[[泉ピン西慶子]]
*倉松の父: ホステス2:[[純一沙紀]]
* キャバレーの客:[[若山慎]]
}}
* ある家族の母親:[[木村多江]]
;その他
* :[[歌澤寅右衛門]]
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*川口文子 ナレーション:[[深田恭子三上博史]]
*北島香:[[浅野ゆう子]]
*遠山博士・地質学者:[[古谷一行]]
*大町の地主・源吉:[[田中邦衛]]
*民子:[[本仮屋ユイカ]]
*若一王子神社の氏子総代会長:[[山田明郷]]
*「青葉」の女将:[[杉村暁]]
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*ホステス1:[[西慶子]]
*ホステス2:[[松田沙紀]]
*キャバレーの客:[[若山慎]]
*ある家族の母親:[[木村多江]]
*:[[歌澤寅右衛門]]
*ナレーション:[[三上博史]]
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=== スタッフ ===
* 制作統括:[[大多亮]]
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*制作統括 企画:[[大多亮和田行]]
*企画 脚本:[[和田行大森寿美男]]
* プロデュース:[[鈴木吉弘]]、[[保原賢一郎]]、[[菊地裕幸]]
*脚本:[[大森寿美男]]
* 演出:[[河毛俊作]]
*プロデュース:[[鈴木吉弘]]、[[保原賢一郎]]、[[菊地裕幸]]
*演出 音楽:[[河毛俊作岩代太郎]]
*音楽 技斗:[[岩代太郎佐々木修平]]
*技斗 特撮監督:[[佐々木修平尾上克郎]]
* 特撮:[[特撮研究所]]
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* VFX:[[ピクチャーエレメント]]、[[Motor/lieZ]]、[[マリンポスト]]、[[アンシブルタイトル]]、[[日本映像クリエイティブ]]、[[早稲田大学]]芸術科学センター・安藤紘平研究室
*特撮監督:[[尾上克郎]]
* ミニチュア:[[マーブリングファインアーツ]]、[[ミューロン]]
*特撮:[[特撮研究所]]
* 協力:[[関西電力]]、[[熊谷組]]、[[笹島建設]]
*VFX:[[ピクチャーエレメント]]、[[Motor/lieZ]]、[[マリンポスト]]、[[アンシブルタイトル]]、[[日本映像クリエイティブ]]、[[早稲田大学]]芸術科学センター・安藤紘平研究室
*ミニチュア:[[マーブリングファインアーツ]]、[[ミューロン]]
*協力:[[関西電力]]、[[熊谷組]]、[[笹島建設]]
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=== 考証不足な点 ===
* 関西電力の社旗の色違い。現在の社紋の色は赤だが、建設当時は海老茶色であった。
* エピローグでの川口文子、倉松ツル、滝山幸江、木塚一利の集合写真撮影の際に使用されたカメラ「[[オリンパス・ペン#ペンDシリーズ|オリンパスペン EED]]」は、1967年3月以降の製造であるにもかかわらず、香港プロバーコーブ導水路トンネル工事(1961年11月着工)以前を示唆する会話がなされている。
* ハーフカメラを使用して撮影しているファインダーが縦位置でない表現がある。
* [[黒部ダム]]は設計当初通常の[[アーチ式コンクリートダム|アーチダム]]であった。しかしダム本体工事中に起きた南フランスの[[マルパッセダム]]決壊の影響から設計変更が加えられ、現在の形であるアーチの両端にウィングダムを付ける形に設計変更された。ドラマでは滝山光子が黒部ダムの完成を夢見てダムの絵を描くが、その絵は現在のウィングダムを持つアーチダムの形状である。時系列を考えると彼女の死後にこの設計変更は行われているので明らかに矛盾する。
* 劇中に登場するジープは俗に言う「招き猫フェンダー」である。建設当時発売されていたタイプは「ストレートフェンダー」のものであり、「招き猫フェンダー」タイプの発売前。
 
== 出典 ==
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== 注釈 ==
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== 外部リンク ==