「山本七平」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
64行目:
== 評価 ==
* 『私の中の[[日本軍]]』において、自らの軍隊経験から、[[日本刀]]は2~3人切ると使い物にならなくなると主張した。
* [[浅見定雄]]は、『にせユダヤ人と日本人』において、『日本人とユダヤ人』における[[翻訳]]の誤りを指摘し(たとえば、[[聖書]]の「[[ヨハネの黙示録の四騎士|蒼ざめた馬]]」を山本は間違った訳であると言うが、これは正しい訳であるなど)、山本の語学力を批判した。山本が訳者となった、浅見自身の師である聖書学者の著書を題材に、山本が高校生レベルの英文を理解できず、明らかな誤訳をしていることも具体的に示し、「[[ヘブル語]]や[[アラム語]]はおろか、[[英語]]もろくに読めない」人物だと批判した。また浅見によると『日本人とユダヤ人』によって、一般に流布されていた「ユダヤ人は全員一致は無効」という話も、実は完全な嘘あるいは間違いであり、「こんな無知な人が何をどう言おうとも、現代[[イスラエル]]国の裁判所や国会で全員一致が無効とされるわけではなく、また世界各地のユダヤ人が、さまざまな集会から家族会議まで、あらゆる生活場面で全員一致をやっている事実が消えてなくなるわけでもない」と批判した。また「ニューヨークの老[[ユダヤ人]]夫婦の高級ホテル暮らし」というエピソード<ref>英語版(リチャード・ゲイジ訳)の『日本人とユダヤ人』からは完全にこのエピソードはカットされている。浅見は、英訳本では、原書の記述の中で、アメリカ人の常識から見て事実ではない、おかしいと思える箇所が多数にわたり説明無しにカットされたり勝手に書き換えられており、この部分のカットもその一例であると指摘している。</ref>も、実際にはあり得ない話で、「この話は全部、一つ残らず、まったく、ウソ」であると指摘した。そして、同書が「小説ではなく評論」である以上、「解釈の違いは別にして評論の対象は実在しなければならない」にも関わらず「本書は作り話の上に成り立っている」ことから、「本書の価値はゼロどころかマイナス」であると指摘した。
*浅見は他にも、ある[[ホステル]]の主人が、ユダヤ人を「においで嗅ぎ分けた」という話<ref>浅見は、この記述も英訳本からはカットされていることを指摘している。もしカット無しに英訳されていたら、この部分だけでも裁判となり、事実調査が行われただろうと述べている。</ref>や、「[[関東大震災]]で朝鮮人が虐殺されたのは、体臭が違うからと語った老婦人」なども、山本がでっち上げた作り話だと断じた。浅見はこの他にも、数多くの誤りを指摘している。
|